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サウナに魅せられて~鹿児島熱波師ものがたり~

鹿児島県出水市にある「ぬくもりの湯」。広々とした大浴場、最大25名収容のドライサウナ、毎分400リットルの天然水が放出される水風呂などを求めて、県内外から多くの人が訪れる注目の温泉施設だ。中でも特徴的なのが専属の「アウフギーサー(熱波師)」。


代表を務める尾上洋平さん(47)は元々漁師をしていたが、11年前に父とともにぬくもりの湯を開業。サウナ好きが高じて、2年ほど前から自身もアウフギーサー「鳥羽ヨーヘイ」と名乗りタオルを振っている。時間になるとサウナ室のスピーカーから流れるのは演歌。鳥羽一郎さんの『兄弟船』に合わせてねじり鉢巻きをした洋平さんが全力でタオルを回し、利用者に熱波を届ける姿はまるでエンターテインメントだ。

 

鹿児島在住のアウフギーサーは5名ほどしかおらず、まだまだ県内全域にアウフグースの魅力を知られていないと語る洋平さん。地元の人々に本格的なサウナを楽しんでもらうべく、イベントを企画したり、他の施設に修行へ行くなど活動の幅を広げている。鹿児島のサウナ業界を盛り上げようと奮闘する男の”熱い”日々を追う。
 

(制作:MBC南日本放送/藏屋 麟之介)

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