1枚1000円の「塩屋一番」は熊本県の有明海沿岸の塩屋地区で採れるブランド海苔。初摘みに限られ、うまみの濃さ、香り、柔らかさなど独自の基準を満たすものだけが選ばれる。もともとは安くて売れなかった海苔のブランド化に成功したのが自称「海苔ソムリエ」嶋田由美子さん(58)。海苔生産者の家に生まれ育ち、地元の漁協に就職。
熊本の海苔は佐賀や福岡に比べ知名度も価格も長年低迷、生産者のやる気も失われていた現状を改善したいと、5年間で約50社の商社を訪問、市場が求める品質を生産者と共有し質の改善に取り組んだ。従来は「見た目」で等級を判断していたが「塩屋一番」を選ぶ際には、うま味のもと「タンパク質」含有量50%以上という基準も設けた。
ブランド化した4年後には「塩屋一番特等級」が入札会で日本一の値が付き、その後6年連続で高値を更新。数々の料理人にも認められ、今や香港、シンガポール、オーストラリアにも輸出されている。生産者の収入も改善し機材を購入できるようになった。生産から消費まで海苔の全てを知り尽くす嶋田さんの “海苔愛”にあふれる姿を追った。
会社名:有明のり研究所
代表者:代表取締役 嶋田由美子さん
住所:熊本県熊本市西区河内町船津1984-16
HP:https://ariakenorilabo.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/norisommelieryumiko/
電話:096-276-1818
取材後記
「有明のり研究所」に行くと嶋田さんが選んだ様々な種類の海苔が販売していて、試食をしながら選ぶことができます。嶋田さんの海苔トークは熱く、なかなか止まらなくなることも。
海苔愛あふれる取り組みはまだまだ始まったばかりで、今は海外進出の活動の一方、とれたばかりの生海苔の流通、そして料理として提供する方法を模索中。
近々、船の往来や有明海に沈む夕日がとても綺麗に見える場所に店舗を移す予定で、商品の販売だけではなく、生海苔やおにぎりなど「海苔を味わえる場所」を作るそうです。
加工前の生海苔を初めていただきましたが、食感がとても良く、香りも味も板海苔とはまた違った味わいでした。
皆さんにもぜひ美味しい海苔を味わっていただきたいです。
(RKK熊本放送/内藤 郁美)
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