福岡は本格的な夏を迎え、連日厳しい暑さが続いていますね。こんな時に食べたくなるものといえば、スパイシーなカレーとかき氷。ということで、今回は箱崎にあるカフェ「筥崎荘々(はこざきそうそう)」を訪れました。
再開発が進む九州大学箱崎キャンパス跡地のほど近く、時を経た趣を感じさせるビルに掛けられた暖簾が目印。階段を上がった2階に位置しています。
黄色いドアを開けた先に広がる店内には、ヴィンテージ感のあるテーブルや椅子が並ぶほか、ゆったりと腰を落ち着けられるソファ席も。大きな窓にはパステルトーンのカーテンが揺れ、どこか非現実的な雰囲気に包まれています。
アートを感じるオブジェや装飾、棚に置かれている雑誌やフリーペーパーなどを見て、カフェはこういったカルチャーを受け取る場所でもあるということを改めて感じました。
オーナー・原田謙剛さんは、国内外でクラブDJ、ゲストハウス運営などさまざまな経験を重ね、2009年に北九州・小倉にカフェとイベントスペースを有する「SPITAL」をオープン。2015年には箱崎に「スピタルハコザキ」を立ち上げ、2018年に「筥崎荘々」をオープンしました。その後、九大生の下宿だった建物を再活用した「元下宿」や飲食店チャレンジの拠点となる「荘々ラボ」なども運営。話を聞いているうちに、「最近、箱崎が気になる」と感じる理由の多くに、原田さんが携わっていることがわかり、影響力の大きさを感じました。「街が大きく変わる時期の箱崎で、いろいろなプロジェクトに携われていることがおもしろいですね」と原田さん。2025年にはご自身が現地で買い付ける台湾茶を楽しめる「茶場原田」も「元下宿」内にオープンしています。
「筥崎荘々」の立ち上げ当初からの人気メニューであるスパイスカレー。定番のバターチキンカレー、グリーンカレーのほか、時期によって内容が替わるキーマカレーがあり、1種でも合いがけでも楽しめます。周囲にエスニック食材店が多く、スパイスの調達には困らないというエピソードも箱崎ならではですね。大きいプレートの半分は新鮮な野菜が埋め尽くし、彩りもきれいです。
今回は「2種カレーC(今日の珈琲)」(1,650円+コーヒー代)を注文し、カレーは「バターチキンカレー」と「ぷりぷり海老のグリーンカレー」を選択。さらに目玉焼き(+100円)を追加しました。さらりとした口当たりでありながら、しっかりとコクのある味わいのバターチキンカレー、ココナッツミルクのまろやかさとスパイスの香りが心地よいグリーンカレーの組み合わせは間違いないおいしさ。辛さは程よく、体がシャキッとするのを感じました。
カレーメニューはワンドリンク制で、上記の「2種カレーC(今日の珈琲)」は、店内の「貸珈琲カウンター」の出店者にコーヒーをオーダーするメニュー(※コーヒーの支払いは貸珈琲カウンターで行います)。ほかに「筥崎荘々」のオリジナルドリンクが付くセットもあります。
さまざまな人が“間借り”してコーヒーを淹れる「貸珈琲カウンター」もユニークな取り組み。この日は、「la lune coffee」が出店中。鹿児島「ヴォアラ珈琲」のコーヒー豆を使い、エアロプレスでロングブラックを淹れてくれました。「貸珈琲カウンター
」に加え、今年6月からは、ケーキなどを販売できる「貸冷蔵ショーケース」もスタート。どちらもこれからカフェを開きたいと思っている人にとってうれしいシステムですね。
そして「筥崎荘々」の夏といえば、かき氷の「筥崎氷々」も楽しみのひとつ。今年は7月上旬から9月下旬頃を予定しているそうです。「ほうじ茶モンブランかき氷」(単品1,850円 ※有機栽培ほうじ茶付き、カレーと同時注文の場合、合計3,350円~)は、毎年人気のメニュー。フワフワに削った氷にほうじ茶ベースのシロップがかかり、さつまいものモンブランとナッツ入りのグラノラをトップにオン。中にはバニラアイスや寒天が入っていて、味や食感の変化を楽しみながら最後までおいしく味わうことができます。
今年は、フルーツがのったしろくまかき氷に自家製プリンを合わせた「しろくまプリンかき氷」(単品1,850円 ※有機栽培ほうじ茶付き、カレーと同時注文の場合、合計3,350円~)もメニューに並んでいます。
中心部から少し離れた箱崎ならではのゆったりと時間が流れる空間で、夏を乗り切る英気を養うことができました。「茶場原田」でも、「筥崎荘々」とはひと味違うかき氷を楽しめるので、そちらも訪れてみようと思います。
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