少し前から東京では「ちゃん系ラーメン」というのが話題らしい。福岡において「ちゃん系」といえば、豚骨ラーメンファンの間では早良区田隈の名店「ふくちゃんラーメン」を発祥とし、そこの親族や出身者が店名に「ちゃん」をつけたラーメン店のことを言うようです。一方、東京で言われている「ちゃん系」は「神田ちえちゃんラーメン」を源流とした、あっさりめの醤油スープを基本とした中華そばともり中華(つけ麺)の店で、中太の平打ち麺を使い、チャーシュー麺といってもいいくらいチャーシューがたっぷりのっているのが特徴です。そしてもちろん店名にはほとんどの場合「ちゃん」がついてます。
※参考 ちゃんのれん組合 https://chan-noren-kumiai.com/
そんななか、その東京の「ちゃん系ラーメン」をリスペクトして、福岡で取り組みを始めたのが「ちゃん’s博多部会」です。スープは豚の骨は使わず、肉だけを弱火で長時間炊き込んだ透明感のある豚清湯(ぶたちんたん)をベースにしているそうです。それに各店でそれぞれ個性を加えて仕上げています。
麺は3店とも同じ麺で、福岡の人気製麺所「慶史」にオリジナルで作ってもらったちゃん系の特徴である中太の平打ち麺を150g使用しています。
まずは「麺や 菜」の昼の部「中華そば 大ちゃん」に行ってみました。
元々、お昼は種類豊富な麺を出し、夜は麺に限らず中華料理をいろいろ食べられるというお店でしたが、今、昼は「ちゃん系」に絞り、ノーマルなちゃん系の「大ちゃんラーメン」のほか「大ちゃん担々麺」「大ちゃん酸辣湯麺」「大ちゃんにらそば」というラインナップになっています。
僕がいただいたのはノーマルな「大ちゃんラーメン」。麺は前述のとおり3店舗共通の麺でもちっとした食感とスルスルと食べられる喉ごしが魅力です。具はほうれん草、メンマ、味玉に、ちゃん系お決まりのチャーシューがこれでもかという枚数。しかも思ったより厚みもあって、麺も少し多めなのでけっこうボリューミーです。途中から卓上にあったにんにく唐辛子で味変するとこれも刺激的。以前よりいろいろな麺料理を出していたこちらの店なだけに、他のメニューも気になるところです。
春吉の路地にある日本料理店「KUROKI」もお昼に「中華そば くろちゃん」の名でちゃん系ラーメンを出しています。
麺はいずれもそうですがやややわめの仕上がり。そもそもカタメンというもの自体博多ラーメン(元々は長浜ラーメン)の選択肢にすぎないわけで、昨今、博多のラーメンも普通ややわを推奨する店、あるいはラーメン通が増えてきていますので、元々ラーメンの麺は硬くないもののように思えます。実際僕も最近は麺の硬さを尋ねられたときは「普通で」ということがほとんどです。
こちらの具はシンプルでネギとメンマとチャーシュー。ただし、チャーシューはやっぱり多めです。ちょっと変わっているのは味変調味料として柚子胡椒を出してくれるところ。ちょっと入れてみると、これがいいんです。そういえばスープに和のニュアンスがあったような気がします。だから柚子胡椒との相性がいいのでしょうね。
そして最後に行った「厨酒房ぱんどら」は何度か夜食事に行ったことがあるリーズナブルな中華料理店で、こちらもお昼に「中華そば ろんちゃん」としてちゃん系ラーメンを出しています。
場所は美野島と住吉の境界になる道路沿いで、スープは他の2軒より醤油が立っています。そしてうれしいのが私が大好きなワンタンが2つものっていること。これは嬉しい! 玉子はラーメンでは珍しいウズラの玉子で、もちろんこちらもチャーシューはたっぷりです。
営業時間やお休みが店舗によって様々なので、インスタなどで確認して、ぜひ3軒の味を食べ比べてみてください。
大ちゃん
https://www.instagram.com/dsichanramen/
中華そば くろちゃん
https://www.instagram.com/kurochanramen.ne.jp/
中華そば ろんちゃん
https://www.instagram.com/chu_ka_soba_ronchan/
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