福岡市西区西浦。まだ空が暗い夜明け前、三代の漁師が海へ向かいます。
高校卒業後、漁師の道を選んだ柴田翔真さん、21歳。
ともに船に乗るのは、祖父・勝善さん(75)と、父・勝也さん(43)です。
一家が代々受け継いできたのは、伝統の「ごち網漁」。
潮の流れ、風向き、魚の動き。刻々と表情を変える海を読み、網を入れる瞬間を見極め頼れるのは、長年積み重ねてきた経験と勘です。
小学生の頃から憧れていた漁師の世界。しかし、実際に海へ出れば、船酔いに耐え、重い網を引き、思うように魚が獲れない日もあります。祖父や父には当たり前にできることが、自分にはまだできないと、その差を感じながら、翔真さんは毎日、二人の背中を追い続けています。
そんな翔真さんも、今は一児の父。家では妻と幼いわが子が帰りを待っています。「漁師になりたい」と夢見ていた少年は今、「家族を守りたい」という新たな思いを胸に海へ出ます。
さらに柴田家は、値段がつきにくい未利用魚を生かすため、キッチンカーにも挑戦。獲るだけではなく、この海の恵みを最後まで無駄にしない、それもまた、次の世代へ残したい漁師の仕事です。
祖父から父へ、父から息子へ。若き漁師・柴田翔真さん。三代の船に乗り込み、一人前になるその日を目指します。
(RKB毎日放送/谷口 あゆみ)
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