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コロナ下で結婚披露宴“激減”ウエディング業界の取り組み 福岡・北九州市

ニュース
新型コロナの影響でしょうか、婚姻件数はこの2年、急激に数が減っています。さらに、感染拡大の不安から、多くの人が集まる結婚式や披露宴を見送る人も少なくありません。厳しい現状に立ち向かうウエディング業界の新たな取り組みを取材しました。
北九州市小倉北区のホテルに集まっているのは、独身の子を持つ親たちです。会場で開かれていたのは親による婚活、「代理お見合いの会」です。参加者は、自分の子の結婚相手をみつけていました。


参加した親
「なんとなく、わくわくするような感じがしました」



一般社団法人が主催するこの取り組みは、親同士が事前に顔を合わせ話をするため、縁談がスムーズに進むとあって参加者にも好評です。最近は「新型コロナの影響で出会いが少ない」と話す親も多く、我が子のために遠方から参加する人も少なくありません。


参加した親
「淡路島からきました。新型コロナで出会いが厳しいですもんね。親ができることがあったらと協力したいと思って」
これは厚労省が発表した婚姻件数です。近年、減少傾向が続いている中、新型コロナの感染拡大が始まったおととしは、前年に比べ大幅に減っています。さらに、新型コロナの感染の不安から、大勢の人が集まる結婚式や披露宴を控える人も少なくありません。
今月7日、小倉北区のホテルで一組のカップルが式を挙げました。会場には、家族や友人など約100人がお祝いに駆けつけました。





参列者
「不安はゼロではなかったんですけれど、対策もしっかりしているので安心して式に参加しました」



新郎の裕介さんと新婦の琴里さんは、新型コロナの感染拡大や移動制限があれば、式の延期を考えていました。


新婦の琴里さん
「できるかできないか分からない状況もあったんですけれど、たくさんのゲストの方に来てもらって、きょうを迎えられたことが嬉しい」

新郎の裕介さん
「式場を巡ったときに、しっかり対策をしていると案内もあったので、挙げられると思って今日を迎えました」
結婚式関連の業者で構成された「北九州ブライダル協会」によりますと、結婚式を挙げる人はコロナ禍前に比べて半分以下に激減しています。そんな中・・・


RKB下濱美有
「コロナ禍でも安心して結婚式を行ってもらえるよう、北九州市ではある取り組みが行われています」



厳しい状況を打破しようと、協会は飲食店のように感染対策を講じている結婚式場に、認証ステッカーを交付するようにしました。来場者に一目で分かるようにし、安心して式を楽しんでもらおうという考えです。
この日は八幡東区のホテルで、認証ステッカーの審査が行われていました。


協会の審査担当者
「参列者同士は2メートルあけるとなっていますが、どのようになっていますか?」
ホテルの担当者
「はい、間隔をあけて座っていただくようにしております」
協会の審査担当者
「フラワーシャワーは?」
ホテルの担当者
「一回きりで使い捨てという形で」
協会のガイドラインは、室内の二酸化炭素濃度が700ppm以下でなければならないと定めています。これは厚労省が定める換気の目安より厳しい数値です。
約40の項目をクリアし、このホテルは無事にステッカーを取得しました。


千草ホテル 西田浩彦さん
「安心して安全な結婚式が開催できるということが、新郎新婦様にも伝わるといいなと」

北九州ブライダル協会 黒石修平さん
「ガイドラインを作って準備しています。不安なところはあると思いますが、挙式会場に足を運んでご相談いただけたらと思います」



新型コロナによる結婚を取り巻く環境の変化。ウィズコロナの時代にあうよう、それぞれの立場で工夫を凝らしています。

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