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60年の記憶をつなぐ「とり料理 犬丸」のオイル焼き復活

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以前公開した記事「知る人ぞ知る『犬丸』のオイル焼きが復活へ。60年の記憶をつなぐ一皿」の続編として、今回はついにグランドオープンを迎えた「とり料理 犬丸 天神テルラ店」を紹介したい。

山口智太郎さん

2026年4月15日、長年多くのファンに愛されてきた「とり料理 犬丸」が、天神テルラに復活オープンした。
今回の復活プロジェクトを主導したのは、「山口油屋福太郎」の山口智太郎さん(通称ヤマトモさん)。多い時には週1回通うほどの常連だったという。
再現への道のりは決して簡単ではなかったそうだが、関係者との幾度もの話し合いや試作を重ね、ついに“犬丸の味”の95%再現に成功したという。
そのこだわりは料理だけに留まらず、ペーパーナプキンや箸、おたま、栓抜きに至るまで、できる限り当時のものを再現した。

料理は現在、1人前4,400円のコースのみ。
内容は以下の通り。
・とりモモ肉のオイル焼き(チリソース付き)
・唐揚げ(マスタードソース付き)
・水炊き(白菜・鶏肉・豆腐・椎茸・わかめ・春雨)
・ご飯
・漬物

オイル焼き オイル焼き オイル焼き チリソース

鶏肉は、以前の「犬丸」で使用していた「はかた一番どり」に近いものを厳選して使っているそうだ。
看板料理の「とりモモ肉のオイル焼き」は、皮がパリッと香ばしく、身は柔らかくてジューシー。特に骨盤まわりの旨みは格別だ。そこに酸味と辛味の効いたチリソースを合わせる。見た目以上にしっかり辛さがあり、食べ進めるほどクセになる味わいだ。

唐揚げ

「唐揚げ」は胸肉を使用。さっぱりとした肉質に、香り高いマスタードソースがよく合う。

水炊き

「水炊き」は鶏と昆布をベースにした和風出汁で、しっかりとした味付け。常連の定番だったという食べ方も面白く、鍋の春雨をオイル焼き用のチリソースに絡めると、一気に酒のアテ感が増す。さらに豆腐にチリソースをつけて食べる人も多かったそうだ。

志賀島産の塩蔵わかめ

中でも印象的だったのが、志賀島産の塩蔵わかめ。これを酢醤油につけ、ご飯にのせて食べるのだが、これが驚くほど旨い。初体験だったが、思わず箸が止まらなくなった。

ご飯

ご飯は「中(450g)・小(300g)・極小(150g)・極々小(80g)」の4種類から選択可能。わかめをご飯にのせたり、最後にスープをかけて食べたりするので、個人的には“小”がおすすめ。なお、中サイズはプラス110円でかなりのボリューム。頼む際は覚悟しておこう。漬物はキムチのごま油和え。これまたご飯がすすむ味だ。
コースは1人前から注文可能なのはありがたいが、全体的にかなり満腹感がある。ちなみに当時は、ご飯を残すと店主に怒られていたというエピソードも残っているそうだ。

内観 内観 個室 外観

気になる予約方法だが、現在すでに会員が約650名おり、予約は会員優先。会員以外の一般客は空き枠分のみ予約可能となっている。店舗のInstagram(@inumaru_chicken)ストーリーズに一般客の予約可能数が掲載され、それを確認したうえで電話予約するシステム。しかも電話受付は15時~16時のみという、なかなかの難易度だ。
なお、今後新たに会員募集を行う予定はないとのこと。現在の会員数で運営していく方針のため、一般客は空き状況を見ながら予約を狙う形になる。とはいえ、当時に比べると予約は取りやすくなったようだ。
さらに、6月以降には一般客でも利用できる予約サイトの完成も予定されている。ハードルは高いものの、一度は体験してほしい唯一無二の一軒である。
なお、支払いは現金不可。クレジットカードやPayPayなどのQRコード決済、電子マネーのみ対応なので注意してほしい。

前回の記事はこちらをご覧ください。
https://umaga.net/shop/87283/

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