「新型コロナ後遺症」“記憶が飛ぶ”“頭が脈打つ”…二度の陽性で休職も 福岡

「新型コロナ後遺症」“記憶が飛ぶ”“頭が脈打つ”…二度の陽性で休職も 福岡

新型コロナの新規感染者数が下げ止まりの状況が続く中、「後遺症」を訴える人も増えています。感染した時には軽症や無症状だった人でも、長期間にわたって後遺症に苦しんでいる人もいます。福岡県内の男性を取材しました。

新型コロナ後遺症の男性
「体がだるいのと息が苦しいのと、息切れと味覚障害で口の中が苦い感じ。あとは脳の短期の記憶が時々飛んだり、頭が脈打ったりしている感じがある」

福岡県内に住む50代の男性です。男性は去年9月に新型コロナに感染、そして今年2月に2度目の陽性となりました。軽症だったものの3か月が経った今も、体調は良くならず後遺症に苦しんでいるといいます。

新型コロナ後遺症の男性
「コンピューターとかを見ても、集中できなくて頭が痛くなる。30分くらいでやれていた仕事が4日かからないとできないとか…休職です。復職のめどはまだ立っていない」

男性は、「新型コロナ後遺症」の専門外来がある福岡市中央区のクリニックに通っています。

クリニックでの問診
「朝はちょっとぼーっとして、しばらく動けない、1時間弱ぐらいぼーっとしたのが続く」(家の中の生活は?)「午前中は全然動けなくて、午後になってちょっと動け出すかな。冷え性がひどくて腰、太もも、お尻あたりが冷えて厚着をしている。寒い」

医師はウイルスに感染して炎症を起こしている部分に、綿棒で薬を塗りました。クリニックによりますと、「後遺症」に悩む患者の多くは感染した時には軽症だったといいます。

クリスタル医科歯科クリニック 中島由美内科院長
「重症で入院している方はあまりおられず、軽症とかホテル療養で中等症という方がメインで来られている感じ。症状としては味覚・嗅覚障害、全身倦怠感、脱毛、胸痛、めまい、頭がぼーっとする、不眠などいろんな症状がある。」

東京都世田谷区が実施した新型コロナの「後遺症」に関する調査では、軽症の人の約7割、無症状の人でも約3割が、後遺症が出たと答えています。また、年代別にみると30代と40代が60%を超えていて、10代も約4割が後遺症があったと回答しています。

中島由美医師
「この方は15歳で中学生だが、一番悩みだったのがだるくて通学ができないというところ。気持ちがすごく落ち込んでいたし、もう私はこのままなんじゃないかなとか、ちょっとうつっぽくなっていた。ずっと苦しんでおられる方がたくさんおられると思うので、そういう方は、治療を早めに受けられた方がいいと思う」

現在も職場に復帰できずに苦しむ男性は、新型コロナの後遺症について周りの理解がまだ不十分だと感じています。

新型コロナ後遺症の男性
「自分の気持ちをしっかりすれば何とか乗り越えられるとか、そういう励ましを受けるので…そういう励まし方をされても、戸惑うというか分かってくれてないなという気がする。後遺症になったら、とにかく苦しまなくちゃいけないので、かからないならかからない方がいい」

【福岡県の相談窓口092ー643ー3630】
福岡県は、24時間対応の「後遺症診療」相談窓口を開設していて、看護師が症状に応じて医療機関の紹介などを行っています。症状を感じている方は連絡して相談してください。

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