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「水不足」大丈夫? プール授業は見送り 梅雨明け早まるか……節水の呼びかけも

梅雨明けが早まると、気になるのが「水不足」です。福岡県添田町にある油木ダムの貯水率は、週末の雨で若干上昇したものの、依然として厳しい状況が続いています。  
27日午前に撮影した、福岡県添田町の油木ダムです。週末に雨が降ったことで、ダムの貯水率は午前0時時点で20パーセントまで回復しました。しかし、油木ダムを水源とする苅田町(かんだまち)の担当者は、まだ十分ではないと言います。
苅田町 堤典子危機管理室長「このまま梅雨明けしてしまいますと、貯水率が今20%まで回復しましたが、このまま降らなければまた徐々に減っていきますので、また水不足が深刻化していくなと思っています」

油木ダムがある添田町の今月の雨量は77ミリ。平年の2割ほどの量にとどまっていて、雨が少ない「空梅雨」となっています。
RKB黒木秀弥「苅田町の小学校です。プールを見てみますと、水は溜まったままで掃除はされていません。こちらの小学校では水不足を受け、1学期のプール授業を断念することが決まりました」
苅田小学校では3年ぶりにプール授業を再開する予定でしたが、水不足を受けて、1学期の授業を見送ることを決めました。
苅田小学校 宮城強校長「水泳の場合は『水に慣れ親しむ』というところもあるが、『命を守る』ということもあります。夏に向けて本校も着衣泳などを考えていましたが、それができない」
プールを楽しみにしていた子供たち中にはこんな児童も……。
6年生の有野颯真さん「てるてる坊主を逆さまにして作りました。(家の)裏口に飾りました。水泳の授業は楽しみだったし、習ったりしているので、みんなで泳いだりしたかったなあって」
町は万が一に備え、1万2000個の給水パックを準備しています。
苅田町 堤典子危機管理室長「万が一ですね、水が出にくくなった場合に、これにお水を入れて町民のみなさまにお配りするよう準備しています」

梅雨明けが間近に迫る中、町は住民に対してこまめに蛇口を開閉したり、風呂の残り湯を再利用したりするなど、引き続き節水への協力を呼びかけています。

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