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台風接近で“車の冠水”にご用心~丸ごと覆って浸水防ぐ巨大カバーも登場

福岡県は全国で唯一、5年連続で大雨特別警報が出されるなど毎年のように水害にあっています。家屋とともに甚大な被害を受けているのが車です。車が浸水し、動かなくなった場合の対処法と浸水から車を守る注目の防災グッズを紹介します。  

ドアを開けるのに5倍以上の力

CBC中道陸平「かなり広い範囲で冠水が起きています。車の半分くらいが使っている車が何台も止まっています」
これは2年前の7月に撮影された福岡県久留米市の様子です。記録的な大雨によって道路が冠水し多くの車が水に浸かりました。

福岡県は5年連続で大雨特別警報が出されるなど身を守る行動と対策が常に必要とされています。
これはJAFの実験映像です。セダンタイプの車で水深60センチの中を走行すると約30メートル先で車は動かなくなりました。車で避難する場合、冠水した道路はなるべく通らないようにしなければなりませんが止まってしまった場合は脱出方法が重要となります。

水深30センチの場合、力はいりますがなんとかドアを開けて外にでることができます。これが水深60センチになると、車体が浮き始めドアの隙間から水が入ってきました。

このとき、水圧の影響でドアを開けるには通常の5倍近くの力が必要となります。実験ではドアを開けられず中に閉じ込められてしまいました。

(窓が開かない!実験の様子はこのページ最上部の動画リンクからご覧ください)

窓ガラスを割るハンマーの常備を

JAF福岡支部事業課交通環境係・田中至道さん「まずは水があるところには入らない。車から早めに避難、脱出ということを心掛けてください。ドアも窓も開かないという状況であれば、窓ガラスを割って外に避難するしかありません」

窓ガラスを割るにはどうすればいいのか?車の鍵やヘッドレストなど車内にある硬いものを使ってみますが簡単には割れません。JAFはホームセンターなどで販売している専用のハンマーを車内に常備しておくよう推奨しています。
RKB若松康志「じゃあいきます。パリーン!簡単にハンマーを使って割ることができました」

浸水したら「エンジンをかけない」火災の危険

また、車体の底が水に浸かった場合は故障や車両火災につながるおそれがあることから絶対にエンジンをかけずに専門の業者に連絡をするよう注意を呼びかけています。

一方、駐車場に止めてある車を冠水や浸水から守るグッズも発売されています。

RKB若松康志「巨大なカバーを使って車を丸ごと覆えば車内やエンジンへの浸水を防ぐことができます」
作業は少なくとも3人以上ですることになりますがカバーを広げ、中に車を入れます。

車体を丸ごと覆って最後はカバーの口を専用のロープで縛れば完了!作業時間は10分もかかりません。フリーサイズとなっているため大型車はホームページなどで事前にサイズを確認することをおすすめします。

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