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クリーニング店の「衣類カバー」回収し再生~プラスチック資源の循環 福岡

プラスチック製品のリサイクルを促進する法律が今年4月に施行され、様々な取り組みが広がっています。クリーニング店で衣類にかけるビニールのカバーを回収し、新しいものにリサイクルする実証事業が、福岡を拠点に展開するチェーン店で始まりました。

リサイクル実証事業を開始

RKB小松久里子「クリーニングに出すと必ずついてくる衣類用のカバー、ごみとして捨てる人も多いと思いますが、きょうからリサイクルができるようになりました」



使用済みの衣類用カバーをリサイクルする実証事業を始めたのは、福岡県に本社を置く「ハニー東京」と「そらいろクリーニングファクトリー」の合わせて14店舗です。

「ハニー東京」の那珂川店では、入り口に回収専用のボックスを設けて、利用客にリサイクルを呼びかけています。


利用客「いつも捨てていたから、良い取り組みだと思います」

「排出抑制」12品目の一つ

年間170トンを消費(福岡県内)

実証事業は、プラスチックごみの削減を進める福岡県などが、クリーニング店の組合と共同で実施します。
衣類用カバーは、今年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法で、排出の抑制が求められる12品目の一つに指定されています。

年間170トンを消費(福岡県内)

回収したカバーは一旦、再生樹脂に加工され、それを原料にして再び衣類用のカバーが作られます。


公益財団法人「福岡県リサイクル総合研究事業化センター」仙波佳宣副センター長「袋といっても単一素材であればいいんですが、複数の種類が混ざっているのと、どうしても伝票類をセロテープでベタッとつけている。そういった異物があったにもかかわらず、ちゃんとリサイクルできるか。収集・運搬でいかにお金を抑えてリサイクルの再生事業者さんに持っていくかといったところが課題」



福岡県は実証事業を通じて、カバーをリサイクルする仕組みをつくり、県内で拡大させていく方針です。
福岡県によると、県内では約3300のクリーニング店が、年間170トンのカバーを消費しているということです。これまでもカバーの厚みを減らすなどの取り組みはありましたが、すべてなくすことは衛生面などの理由で難しいため、リサイクルを始めることにしたものです。


ハニー東京 中村信就さん「弊社は県内69店舗を構えておりまして、全体で5トンほどのビニールの使用量。クリーニングというのはプラスチック商品を多く使わせていただいております。その中でやはり環境を守っていくという部分では、しっかりと取り組んでいきたいと思っています」

再び「衣類用カバー」に

回収したカバーは一旦、再生樹脂に加工され、それを原料にして再び衣類用のカバーが作られます。


公益財団法人「福岡県リサイクル総合研究事業化センター」仙波佳宣副センター長「袋といっても単一素材であればいいんですが、複数の種類が混ざっているのと、どうしても伝票類をセロテープでベタッとつけている。そういった異物があったにもかかわらず、ちゃんとリサイクルできるか。収集・運搬でいかにお金を抑えてリサイクルの再生事業者さんに持っていくかといったところが課題」



福岡県は実証事業を通じて、カバーをリサイクルする仕組みをつくり、県内で拡大させていく方針です。

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