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「通報が鳴り止まない」福岡市が“非常用救急車”猛暑と新型コロナで4分に1回出動

猛暑による熱中症と新型コロナの感染拡大によって、消防の指令センターに通報が殺到しています。福岡市消防局は、非常用の救急車4台を稼働させて対応しています。  

鳴り続ける電話、救急車は4分に1回出動

指令センター「救急車を向かわせますので、住所を教えてください」
福岡市消防局本部の共同指令センターです。福岡都市圏の119番通報をすべて受け付け、各地の消防署に出動指令を出しています。
RKB尾川真一「指令センターで取材を始めて約20分がたちました。電話が鳴り続けて職員が対応に追われています」
新型コロナの感染者の急増により1分1秒を争う救急医療の現場がいま逼迫しています。福岡市消防局によると先週1週間の管内の救急車の出動件数は2454件、約4分に1回のペースで出動しています。このうち約4分の1が新型コロナに関連した出動でした。

新型コロナ+猛暑でひっ迫

先月末からの救急車の出動件数は、新型コロナ関連の出動に比例して増加傾向となっています。さらに、異常とも言えるこのところの猛暑で体調を崩す人が続出、逼迫した状況に拍車をかけています。
福岡市消防局は救急車32台に加え、普段は使わない非常用の救急車4台を追加で運用して対応にあたっています。
福岡市消防局救急課・四島弘長課長「新型コロナと暑さで搬送件数が増えている。救急車の適切な利用をお願いします」
東京では救急車の出動率が95パーセントを超えるなどし、救急体制が崩壊寸前となっています。福岡市消防局は、救急車を呼ぶかどうか迷ったときは救急電話相談ダイヤル「♯7119」などの活用も検討してほしいとコメントしています。

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