PageTopButton

「献血が激減」九州・沖縄で約2200人分が不足 十分な治療できなくなる可能性

新型コロナや猛暑の影響で献血への協力者が激減し、九州・沖縄地区では2200人分の輸血用の血液が不足しています。献血の協力者が不足する状態が続くことで、医療現場で十分な治療をできなくなる可能性が危惧されています。  

血小板の有効期限は約4日間

福岡県筑紫野市にある血液センターです。

 

福岡県赤十字血液センター 柳内大輝供給二係長「血小板製剤が保管されています。20℃から24℃で、揺らしながら保管する形です」

 

1日200件から300件の発注があり、この日は、県内約60の医療機関に血液を運びました。白血病やがんなどの患者に輸血される血小板の有効期限は約4日間。医療が進歩した今も、血液を作ることはできません。輸血を支えているのが、みなさんの献血です。

 

献血に協力した人「新型コロナで少ないかなと思って来た」「きょうで26か27回目。知り合いが白血病になって、できることってそのくらいしかないから」

新型コロナと猛暑で「献血」激減

いま、新型コロナの影響で、企業や学校での献血が相次いで中止となっています。

 

福岡県赤十字血液センター 野見山広矩主事「猛暑に加えて、新型コロナ感染者急増によって、献血者が減っている状況。輸血を必要としている人数に対して、献血にご協力いただける方の人数が、現在追いついていない状況」

 

RKB吉松真希「こちらは輸血用の血液の保管室です。新型コロナの流行前までは、この大型冷蔵庫は血液の在庫で一杯だったということですが、現在は隙間が目立ちます」

新型コロナと猛暑で「献血」激減

いま、新型コロナの影響で、企業や学校での献血が相次いで中止となっています。
福岡県赤十字血液センター 野見山広矩主事「猛暑に加えて、新型コロナ感染者急増によって、献血者が減っている状況。輸血を必要としている人数に対して、献血にご協力いただける方の人数が、現在追いついていない状況」
RKB吉松真希「こちらは輸血用の血液の保管室です。新型コロナの流行前までは、この大型冷蔵庫は血液の在庫で一杯だったということですが、現在は隙間が目立ちます」

九州・沖縄地区で約2200人分不足

福岡県赤十字血液センターによると、8月29日時点で、九州・沖縄地区では約2200人分の血液が不足しています。このまま血液の不足が長期化した場合、できるはずの手術ができなくなる可能性もあると、医師は懸念しています。

献血への協力を呼びかけ

福岡赤十字病院血液・腫瘍内科 谷本一樹部長「手術の時は当然、血液をあらかじめ準備する。出血とか想定される手術が一杯あります。血液を確保できないとなると手術ができない、そうなるとやっぱり治療ができない。治療を受けている方は、献血者の血液製剤は命の源といいますか、本当にもうこれがなければ生きていられないという状況になっておりますので、輸血された患者さんも本当に感謝の念をもって、みなさまからの輸血製剤を投与されている」
 

医療の進歩だけでは救えない命を守るため、福岡県赤十字血液センターは、献血への積極的な協力を呼びかけています。

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう