PageTopButton

台風が招く猛暑

九州北部は平年より早く梅雨が明け、本格的な夏が前倒しでやってきました。梅雨明け早々体に堪える暑い日が続いていますが、なぜここまで暑いのでしょうか。一因となっているのが「台風」です。

台風と高気圧は隣り合うとお互いに強め合う性質があります。先週は台風9号が石垣島や宮古島に接近。その結果、日本付近を覆っている夏の太平洋高気圧は勢力が強まり、太宰府市で39・3度を観測するなど、いきなりの大猛暑を九州にもたらしたのです。そして気がかりなのは、この先も同じような「台風が招く猛暑」が繰り返されるおそれがあることです。

今年はエルニーニョ現象の影響で、台風の発生場所がいつもより日本から遠ざかる見込みです。発生してからこちらへやって来るまでの距離が長くなる分、暖かい海の上を進む時間も増えます。つまり、道中で海からエネルギーをたっぷりと吸い上げ続けるため、例年以上に大きく発達した状態で接近するおそれがあるのです。台風が発達すれば、それだけ太平洋高気圧を強める力も大きくなり、さらなる暑さをもたらす要因になります。

 

台風の動向がこの夏の暑さを大きく左右しそうですね。極端な暑さに備え、熱中症対策を万全にして安全にお過ごしください。
 

横尾槙哉=RKB気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2026年7月18日掲載

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう