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台風接近「7000個の風鈴」「ゴルフ練習場のネット」次々撤去 被害恐れるナシ農家

台風11号が九州に近づく中、各地で台風への備えが進められています。

◆「風の被害が怖い」
風鈴祭りを開催していた福岡県小郡市の如意輪寺では、参道や境内に飾っていた約7000個の風鈴を、台風の接近に備え半日かけて撤去しました。

如意輪寺 原口元秀住職「風鈴は“魔除け”なんですね。(Q.台風が終わったらまた?)また戻します」

久留米市のナシ園では、収穫を控えたナシが落下しないようテープで固定する作業に追われていました。

梨園を管理する北野孝之さん「2月からずっと守りしてきたんですよ。剪定からね。2~3週間したら出荷しようかという時に台風が来たらぼとぼと落ちます。もう、涙が出ます」

◆飛ぶように売れる防災グッズ
一方、家庭での備えも。福岡市博多区のホームセンターでは、台風の接近を前に防災グッズ160種類を集めた特設コーナーを用意しています。

RKB正福里奈「一番売れているのはやはり、養生テープです。きのう1日で500個近くが売れたそうです」

買い物客「ちょっと今回は……家も古いし、ガラスも40年以上経つから、(養生)しとかんとやばいかなと」

ガスボンベなどの消耗品を買い求める人も多いそうです。
店員「(Q.ガラス飛散防止シートも売れましたか?)おかげさまで、きのうだいぶ売れましたね。だいぶ数が少なくなりました」

ほかにも、ライトやソーラーパネルが付いたモバイルバッテリー、小型の家庭用蓄電池などライフラインが途絶えたときに活躍する商品が並んでいます。

インタナフコ福岡空港店 本松秀人店長「年々災害に対する関心が高まっているので、今回もお客様の需要に合わせてお店側も準備できるものは準備しようということで対策を取りました」

◆食料品の買いだめも
福岡市東区食料品の準備も欠かせません。こちらのスーパーはカップ麺やパン、レトルト食品などを通常の2倍の量を用意しました。

買い物客「家に冷凍食品とか、子供たちが急に何かあってもいいように置いていて、休校になったりしても困るので」

インタエムズ 中田哲也取締役「明日の影響次第では、納品は中止だと連絡を受けています。危険を伴いますので、きょうの買い物をお勧めしたい」


◆ゴルブ練習場はネットを下ろして
RKB正福里奈「台風に備えて、高さ40メートルのゴルフネットが下げられていきます」

福岡市南区のゴルフ練習場では通常午後10時までの営業を午後3時に繰り上げ、ゴルフネットを降ろしたり、打席ネットを倒したりする作業に追われていました。

花畑ゴルフセンター 光安巖社長「営業できなくなるのが一番怖いですね。ネットが破れると、周りが住宅ですから、営業が全くできなくなりますから」

強い勢力をたもったまま九州北部に接近する台風11号。気象庁は安全確保に努めるよう呼びかけています。

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