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ヌルヌル油に負けず“がっちり”「ロボット用グローブ」~食品工場の異物混入対策にも

ロボットを使う工場の課題を解決するグローブが開発されました。ロボットの手が油で滑ってしまい、つかんでいた部品などを落としてしまうことを防ぐことができないか、作業用ゴム手袋で国内トップシェアを誇る福岡県久留米市の会社が、ロボット用の手袋を開発し業界の需要を「がっちり」つかもうとしています。

その名も「ロボグローブ」

軽快な動きを見せる産業用ロボット。「手」にあたる部分をよく見ると、手袋を着けています。ロボット専用のゴム手袋、その名も「ロボグローブ」です。

開発した手袋メーカーの「東和コーポレーション」は、「ブリヂストン」や「アサヒシューズ」など、全国に名だたる企業を生んだゴムのまち、久留米で1947年に創業。独自の「滑り止め加工」の技術などが高く評価され、作業用のゴム手袋で国内トップシェアを誇ります。

ロボット作業の課題解決のために

ロボグローブのアイデアは、製造現場のオートメーション化が進む中、ロボット作業のある課題を解決したいという声から生まれたといいます。


東和コーポレーション広報部 今津昭彦部長「実際に現場の方で油とか水を使った場合に、機械が物を落としてラインがちょっと止まってしまうとか、水とか油が機械に入って機械そのものが故障するとか、食品関係では機械から異物混入の恐れがあるという声があったんですね、そういった部分を解決したいというところで開発にとりかかった」

ロボット作業の課題解決のために

ロボグローブのアイデアは、製造現場のオートメーション化が進む中、ロボット作業のある課題を解決したいという声から生まれたといいます。
東和コーポレーション広報部 今津昭彦部長「実際に現場の方で油とか水を使った場合に、機械が物を落としてラインがちょっと止まってしまうとか、水とか油が機械に入って機械そのものが故障するとか、食品関係では機械から異物混入の恐れがあるという声があったんですね、そういった部分を解決したいというところで開発にとりかかった」

「ロボグローブ」の実力は

このようにシャワーを浴びながらでも、小瓶をがっちりつかんで離しません。油や水の中でも発揮される強いグリップ力の秘密は、これまで培った技術にあります。

ロボグローブは、内側に耐久性に優れた裏布と、人工合成のゴムを2層重ねた4層構造。表面に施した滑り止めが、東和コーポレーションの技術の真骨頂です。着脱が簡単なので、ロボットの点検をしやすく、作業効率のアップにつながります。自動車部品工場などで導入されていますが、まだまだ認知度が低いのが目下の課題。独自の技術をPRして、ロボット業界の需要を「がっちり」つかみます。


東和コーポレーション 今津昭彦部長「今までにない、その手があったねといった形で、展示会でもお声をいただくのですが、なにせ知名度が低いという風に考えています。役に立つ画期的なものであるのは間違いないので、そういった部分で広げていってもらって、世の中で大きな意味で役に立てばというふうに考えています」
ロボグローブの実力を見せてもらいました。
RKB堤千春「油のついたアルミ製の筒状のものを、まず人の指で持ち上げてみます。どうにか持っていますが、かなり滑りそうです、落ちそうです」

東和コーポレーション研究部 斧翔太係長「グローブをかぶせない状態で、油のついたアルミ製のワークを外してみようと思います」
ロボットの手が油で滑ってしまい、つかめません。一方、ロボグローブを装着すると・・・潤滑油を張った水槽の中でも、ロボットの指先が金属をしっかりつかみ、落とさずに移動させることができました。

油や水の中でも”がっちり”

このようにシャワーを浴びながらでも、小瓶をがっちりつかんで離しません。油や水の中でも発揮される強いグリップ力の秘密は、これまで培った技術にあります。

ロボグローブは、内側に耐久性に優れた裏布と、人工合成のゴムを2層重ねた4層構造。表面に施した滑り止めが、東和コーポレーションの技術の真骨頂です。着脱が簡単なので、ロボットの点検をしやすく、作業効率のアップにつながります。自動車部品工場などで導入されていますが、まだまだ認知度が低いのが目下の課題。独自の技術をPRして、ロボット業界の需要を「がっちり」つかみます。
東和コーポレーション 今津昭彦部長「今までにない、その手があったねといった形で、展示会でもお声をいただくのですが、なにせ知名度が低いという風に考えています。役に立つ画期的なものであるのは間違いないので、そういった部分で広げていってもらって、世の中で大きな意味で役に立てばというふうに考えています」

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