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現役スキューバダイバーは82歳! 世界中の海で1万回以上の潜水 

優雅に海を探検している菊竹閣三さん(82歳)。北九州市に住む現役のスキューバダイバーです。ダイビング歴は58年。この日が、1万121回目の水中探索となりました。

◆「異次元の世界」に魅せられた82歳

菊竹閣三さん「あー気持ちいい! ちょっと櫛持ってきて、眉毛を……」

深海を撮影した映画に魅了されてダイビングを始めたという菊竹さん、最大の目的は、水中での魚の写真撮影です

菊竹さん「何か見える? 小さいのが。一番いいのは魚に出会ったり、貝に出会ったり。82歳になってダイビングを続けているのは、海が楽しいから、やっぱり異次元の世界だからね」

 

◆水族館では撮れない写真を

展覧会でRKB浅上旺太郎「すごい数ですね」
菊竹閣三さん「2000枚用意したんですけど、500枚しか(会場に)置けないんですよ」

甲羅に魚をのせたウミガメに……鋭い歯をむき出しにしたサメ。美しいサンゴの周りには小さな魚が泳いでいます。菊竹さんは、インド洋やカリブ海、太平洋など世界の海に潜り、これらの写真を撮り続けてきました。

◆水族館では撮れない写真を

9月、北九州市で開いた写真展、一番の自信作は……。

 

 

◆タフな82歳の夢とは

菊竹閣三さん「彼女がマスクの中の水を鼻息で出しているところに、ちょうどこのナポレオンフィッシュが興味を持って近づいて来たんですよ。これはいい写真です」

訪れた人は――「この長いのなんですか」
菊竹さん「チンアナゴ」
「長いの、気持ち悪い気がする」
「もったいないですよ、おたく1人で……え?(撮影したのは)おたく?」
菊竹さん「はい」

 
「あらー、そうですか。知らなかった、ハハハ。こんなの見せていただくことが素晴らしいです。ありがとうございます」

菊竹さん「ただ魚だけだったら水族館でも撮れるんですよ、僕としては被写体として人間を、奥行きのある写真も撮りたいと、常に目指しています」

◆ウミガメのように泳ぐ!

ダイビングを続けるために、日ごろから体力づくりに取り組んでいます。ただ、その泳ぎはかなり独特です。

RKB浅上旺太郎「菊竹さんの泳ぎ、何と言ったらいいんでしょうか。まるで、ウミガメのように泳いでいる……という風にも言えそうです」
菊竹さん「ダイビングがいつも頭にあるから、シュノーケルで海の中を見る感じの泳ぎ方はこれだな、と思って自分で考えた」

1日に2時間かけて1.5キロを泳ぎます。これを週に3回欠かすことなく続けています。

プールで働く人「本当にタフ、みんな感心していますよ。まだいけそうです」

◆タフな82歳の夢とは

82歳となった今、海に入るには周りのサポートが不可欠です。この日は、引き潮にかなり苦戦していましたが、海に入ると別人のように華麗な動きです。

菊竹さんの友人「自由人ですからね、海の中は。いくら足が立たなくても好きなところに1人でちゃんと泳いでいましたから」

RKB浅上旺太郎「今後の夢や目標はありますか」
菊竹さん「トラック諸島という日本の沈船、沈飛行機があるのを1か月ぐらいかけて潜りたい。カリブ海をずっと潜って回りたい。人に迷惑かけますけど、できるだけ迷惑をかけないように潜る、いつまでも。これが目標ですね」

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