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人間国宝の染織家「北村武資」展 伝統的でありながら最先端の技術を織り込む

人間国宝の染織家で、今年3月に亡くなった北村武資さんの作品展が、福岡市で始まりました。伝統を受け継ぎながら、新しい表現を追求した帯や着物が集められています。  


◆「桃源花文」
豊かな色彩が織りなす複雑な文様。薄い生地の中に、奥行きを感じさせます。


◆「嵯峨野」
こちらは7000本もの糸が描き出す京都・嵯峨野の竹林。艶やかな質感が布地に命を吹き込み、木々の息吹も聞こえてきそうです。


◆二分野で人間国宝に認定
福岡市天神のエルガーラでは、染織家・北村武資さんの作品を展示販売しています。1935年に京都で生まれた北村さんは、織物の産地・西陣で習得した高度な技術で染織界をけん引し、2つの分野で重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定されました。

RKB坂本くるみ「唯一無二の染織家とも言われていた北村氏ですが、今年3月、86歳で亡くなりました。こちらには全部でおよそ40点の作品があり、北村氏が残した魂息づく作品を鑑賞することができます」


◆9月24日まで開催
伝統を受け継いだ技法が評価される一方で、北村さんは常に新しい表現を追い求め、染織の最前線を切り開いてきました。伝統的でありながら最先端の技術を織り込んだ北村さんの作品は、今月24日まで見ることができます。

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