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佐賀県知事「観光列車が何より嬉しい」西九州新幹線のお祭り騒ぎの中で“チクリ”

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計画開始から約50年、並行在来線や技術開発をめぐる曲折を経て、西九州新幹線がようやく開業しました。国内の新幹線では最も短い約66キロの運行区間です。開業日は3連休の初日とあって、各駅とも早朝から多くの観光客や鉄道ファンでにぎわいました。一方、佐賀県知事は同日開業の観光列車が「何より嬉しい」と述べました。

◆早朝から人、人、人 お目当ては“一番列車”

RKB本田奈也花「午前5時を回りました武雄温泉駅です。すでに並んでいる人の列ができています。先頭の人は午前3時から並んでいるそうです」

佐賀県の始発駅となる武雄温泉駅も夜が明ける前からお客さんの列ができました。

先頭の男性「2時間寝ようと思っていたが寝られないくらい楽しみで一睡もできていない」
子供「ちょっと眠い」

◆駅長は有名人だらけ、“一日駅長”を務めた面々
午前6時17分、長崎駅では地元出身のタレントで一日駅長の長濱ねるさんの合図のもと最初の「かもめ」が出発しました。一方、諫早駅では諫早市で育った元体操の日本代表・内村航平さんが一日駅長を務め、新幹線を送り出します。 内村航平さん「右手を挙げる合図なんですけど、今まで体操で散々右手を上げてきたので、同じように美しく上げたいと思っています」

体操では着地と同時に両手を挙げますが23日は右手を挙げ新幹線を送り出しました。そして嬉野温泉駅では、女優で大の鉄道ファン・松井玲奈さんが一日駅長を務めました。 松井玲奈さん「この駅が多くの人の思い出に残る駅となることを祈っております」

◆注目の一番列車「静かで揺れなかった」
RKB宮崎カメラマン「長崎を出た最初のかもめが武雄温泉駅に到着しました」
RKB本田奈也花「一番列車のプラチナチケットを持ったお客さんが降りてきています。ここからリレー方式で在来線へと乗り、博多駅へ向かいます」 乗客の家族「揺れも少なかったし、音も静かだったですね。あっという間で、もう佐賀に入ったのかとかそんな感覚でした」

“一番列車”の到着からわずか15分。今度は武雄温泉駅から長崎駅へ向けて「かもめ」が走り出しました。

◆フル規格反対の佐賀県知事は“チクリ”
23日開業した西九州新幹線は、九州新幹線西九州ルートの一部です。残る新鳥栖~武雄温泉の区間(いずれも佐賀県)をどのように整備するかは議論が進んでいません。これまでフル規格での整備に反対してきたのは、佐賀県の山口知事です。 山口祥義知事「新幹線も嬉しいわけですけども、やっぱり“ふたつ星4047”が何よりもうれしくて…」

新幹線よりも嬉しいものとして23日運行を始めた新しい観光列車「ふたつ星4047」をあげました。その新しい観光列車の出発式には多くの鉄道ファンが集まりました。開業に伴い地元には新しい店もオープンしました。 佐嘉平川屋・平川大計社長「武雄とか嬉野が注目されるタイミングなので、どうしてもこのタイミングで開けようと思っていました。この街が活気づけば」

◆観光業界は“大きな期待”
地元のホテルや旅館は観光の起爆剤として新幹線に大きな期待を寄せています。

大正屋・山口剛副社長「おかげさまで9月は前年比200%、10月は130%の予約が入っています。中国地方や関西地方をターゲットに狙っていきたい」 九州新幹線の開業セレモニーでは東日本大震災が起きて中止されたブルーインパルス。お祝いに駆けつけました。大きな期待とともに走り出した西九州新幹線「かもめ」。西九州の経済にどのような効果をもたらすのでしょうか。

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