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スマホで「映像110番」 通報と同時に現場映像をスマホで送信可能に 10月から試験運用開始

110番の通報者が事件や事故の映像をリアルタイムで警察に送ることができるシステムが10月から試行運用されます。警察官が現場に到着する前に状況を把握することができ、より迅速な初動対応が期待されています。

映像付きで110番

「110番警察です。事件ですか事故ですか」「交通事故なんですけれども」

報道関係者に公開された「110番映像通報システム」です。

「今あなたは安全な場所から通報していますか? あなたが撮影する映像や写真を警察に送ることはできますが、ご協力お願いできますか?」

通報を受けた警察官が必要だと判断した場合に、通報者に動画の送信を依頼します。スマートフォンのショートメッセージに届いたURLを押してパスワードを入力すると、映像がリアルタイムで警察に送られるシステムです。

 

◆映像は証拠としても活用

◆通報者の安全確保に配慮して

「スマートフォンを横向きにして撮影できますか? はい、大きくなって見やすくなりました」

通報者は警察と会話しながら撮影できるほか、すでに保存した動画や写真も送信可能です。映像は現場に向かっている警察官にも送信され、事前に事件や事故の状況を詳細に把握することができ、初動対応がよりスムーズになります。撮影された映像は、必要な手続きを行い、証拠としても活用されます。

福岡県の去年の110番件数は約49万件で、一日1700~1800件に上ります。山で遭難した際にこのシステムを活用すれば、GPS機能で居場所の特定にもつながります。

通報者の安全確保に配慮して


福岡県警本部通信指令課 巴田和広次席「災害であれば、被害の状況、道路の損壊状況。逃走した車の特徴をお願いして映すこともできる。通報者の安全の確保については十分に配意して行っていきますので、ご協力よろしくお願いします」

この「110番映像通報システム」は、10月から全国で試行運用され、2023年4月に本格的に導入される予定です。

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