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待望の西鉄「高架化」実現!便利になって1か月 変わる沿線 高まる期待

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西鉄天神大牟田線の雑餉隈駅と下大利駅の区間が高架化されてから1か月が経ちました。踏切による慢性的な渋滞が解消され、新たなまちづくりに向けた期待感も高まっています。

高架になって1か月

2003年の工事開始から約20年。西鉄天神大牟田線の雑餉隈駅から下大利駅の約5・2キロの区間が、今年8月28日に高架に切り替えられました。以前は踏切による慢性的な渋滞が発生していましたが、現在は車がスムーズに流れています。

RKB三浦良介「踏切なくなりましたけど、どうですか?」
女性「すごい楽になりました」「便利になりました。ベビーカーで待たなくていいんで」「都会になったようですね、上を通るから。住宅は増えていますね、マンションは。住みやすいから」

不動産物件の人気高まる

踏切がなくなり通行しやすくなったことで。駅周辺の物件の人気も高まっています。

三好不動産 堀拓郎エリアマネージャー「こちらの物件は、雑餉隈駅徒歩1分、3LDKのマンションになります。家賃は7万3000円。高架化されたことで、踏切の音も気にならなくなって、大変住みやすくなった物件の一つだと思います。暮しやすくなったことで、この辺りで部屋を探す人も少し増えてきています」

三好不動産によりますと、高架化された区間の家賃の相場は1LDKで7万円前後ですが、今後賃料の上昇が見込まれるということです。

三好不動産 堀拓郎エリアマネージャー「こちらも、最近できた新築の物件になります」

また、駅周辺では新築マンションやアパートの建設も進んでいます。

三好不動産 堀拓郎エリアマネージャー「カウンターキッチンのついているLDKが12.8畳。さらに奥には5.6畳の部屋もございます。雑餉隈駅徒歩2分で、家賃が8万5000円になります。最近テレワークをされる方も多いので、パソコン作業ができるスペースも設けられています。高架化が完了したことで駅のまわりの再開発が進んで、交通渋滞も緩和されてより住みやすくなっていくので、人の流入も増えて活気が出てくるんじゃないかなと思っています」

新駅は1年後に完成

RKB三浦良介「雑餉隈駅と春日原駅の間には、新しい駅も造られています」

2023年度後半に開業する新しい駅の名称は「桜並木駅」で、飲食・物販などのテナント誘致やバスやタクシーが乗り入れられるロータリーの整備が検討されています。

住民「どちらかと言えば、開発に取り残されたような地域、ただ静かな住宅街なのでそれとうまくミックスしたような形で発展すればいいかな」

高架下のスペース アイデア次第で地域活性化に

RKB三浦良介「高架化によって生まれたスペースをどのように活用するのか、新しいまちづくりが検討されています」

雑餉隈駅そばにある。銀天町商店街振興組合の香野理事長です。

香野佳右理事長「(高架下を指して)ステージを組んで、8月28日の開通の時には『銀天祭』というイベントをやったんです。何十年ぶりかなというぐらいの人混みで、やはり地域をまとめてのイベントはすごいなと感じました。今から、高架下の開発をどうやっていくかという話になっていく。お客さんの回遊できるようなお店・施設、ゆっくりできるスペースもあった方がいいのかな」

また、春日原駅から下大利駅の区間でも、西鉄と春日市・大野城市が高架下を有効活用して地域活性化を目指す協議会を発足させました。
地域のイベントに活用できる交流広場や遊歩道の整備、テナントの誘致が検討されています。

都市型スポーツの場にも

服部誠太郎・福岡県知事「高架下にできる新しい空間は、民間企業にとって魅力的な空間です。ゲーム性の高いバーチャルスポーツやボルダリング、BMXなど若い世代の関心が高いスポーツの場になれば、次世代の子供たちがスポーツに関心を持ち、夢を見つける場ともなる」

福岡県の服部知事は9月議会で、高架下にできる新たな空間がスポーツの魅力を発信する場所になるよう、協議会に働きかける考えを示しました。高架下の再整備は、2025年3月までの完成を目指しています。

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