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「肌の乾燥を防ぎたい」皮膚科医に聞く ポイントは入浴・保湿・加湿・肌着

冬が近づくにつれ湿度が下がり、お肌の乾燥が気になる人も多いのではないでしょうか。「冬の乾燥と肌のトラブル」について特集します。最近は乾燥に加え、マスクの着用で肌のトラブルも増えているようです。最新の保湿グッズや対策を専門家に聞きました。

肌の乾燥に悩む人は多い

街の人「足とかですね。かゆくなったりカサカサになったりするのでクリーム塗っています」「膝とかひじ、顔も結構気になります。化粧水と乳液とか、そういうクリームとかをいっぱい塗って保湿しています」
九州北部地方も気温が下がり、空気が乾燥する日が増えています。JR博多シティの雑貨店
・ハンズでは、加湿器や保湿クリームなど乾燥対策の商品が、このところ売り上げを伸ばしています。

「加湿器」コンパクトサイズが人気

「保湿効果」高い入浴剤が人気

次は、保湿クリームです。ハンズで最近よく売れているのが、「牛乳石鹸 赤箱シリーズ」のスキンケアクリーム。肌にやさしく、手頃な価格のため1週間で150個も売れる人気商品となっています。また、保湿やスキンケアに加え、リラックス効果のある入浴剤も売り上げを伸ばしています。
街の人「リラックスしたいので香りが良いものとかですかね。お肌をしっとりさせたいかなぁというのはありますね」「保湿も大事だし、冷え性なので手足があったかくなったらいいですよね」

「保湿効果」高い入浴剤が人気

空気の乾燥とともに、肌のトラブルに関する相談も増えています。かゆみとともに、足や手の皮膚が白くかさかさとなり、ひどくなると赤く荒れた状態となります。また、新型コロナの影響でマスクによる顔の肌荒れも増えているそうです。
高松ひろこ皮フ科 高松紘子院長「実はマスク下というのは高湿度なんですよ。逆に外したときに、通常の空気との差で一気に乾燥するということが知られてきたんですね。乾燥でバリア機能が落ちたところに、マスクの摩擦が加わって皮膚炎まで起こしてしまう」
肌が荒れる原因の一つは、マスクの中の「蒸れ」にあります。乾燥した空気の中でマスクを外すと、肌の水分が一気に蒸発し肌を守る「バリア機能」も低下、かさついた肌をマスクがこすることでかぶれたり、炎症を起こしたりします。

「入浴」38℃~40℃

乾燥対策「肌着も大切」

高松医師に乾燥から肌を守る注意点を聞きました。まずは入浴。寒くなると体を温めようと少し熱めの風呂に長く入ってしまいますが、これだと乾燥から肌を守る皮脂が溶けてしまいます。湯船に入るのは38℃から40℃のお湯で15分以内に済ませましょう。

そして、顔や体を洗うときは強くこすらず、石鹸をよく泡立て手でなでるように、やさしく洗い流すことが大切です。入浴後は、肌に水分が残っているうちに保湿することがポイントで、クリームなどを肌の表面がテカテカするくらいたっぷりと塗るほか、加湿器を利用するなどして部屋の湿度を50%から60%に保つことも重要だそうです。
高松紘子院長「日頃からのお手入れがやっぱり大事かなぁと思うんですね。乾燥して辛くなってからでは、なかなか市販の薬では対応が難しくなってくるので、入浴の方法であるとか湿度の調整とか保湿剤を上手に利用して、悪化する前からの準備が大事かなと思います」

乾燥対策「肌着も大切」

化粧品メーカーの「花王」が実施した調査によると、「冬の保湿ケアをしているつもりなのに肌の乾燥を繰り返しがち」と答えた人が8割以上という結果が出ています。

高松医師によると、肌の乾燥を防ぐために大切なのは「日頃の習慣」で、お風呂上がりや手洗いの後は必ずクリームを塗るなど、保湿対策を心がけてほしいと話していました。

そして、水分の保持能力が高い、綿などの天然繊維の肌着を身につけることも大切だと高松医師は話しています。

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