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“ヤクザが来るから入札結果を公表しない自治体”に大臣が再び「法律違反」

福岡県大任町(おおとうまち)が法律で定められているにも関わらず公共工事の入札結果を公表しない問題で、斉藤国土交通大臣は「法律に違反している」と述べ、違法状態の解消に向けて働きかけていく考えを改めて示しました。  


◆2人の大臣から「法律違反」
斉藤鉄夫国交大臣「10月28日の会見でもお答えしましたが、入契法=公共工事の入札および契約の適正化の促進に関する法律、この法律に違反しているため、改善いただく必要があると、このように考えております」

斉藤国土交通大臣は9日、RKBの質問に対し福岡県大任町が入札結果を非公表としていることについて10月に続いて「法律違反」と指摘し、改善を求める考えを改めて示しました。

入札の結果は、公正な競争や不正行為排除のため入札契約適正化法で公表することが定められています。ただ、大任町の永原町長は、非公表としている理由について「ヤクザがソーメンを1万円で売りに来るから」としたうえで「町民を守るため」と主張。国土交通大臣や総務大臣から名指しで指摘を受けてもいまだに公表していません。


◆町長は「改善」の具体策を示さず
斉藤鉄夫国交大臣「その後、町からは、紹介を受けた福岡県警と相談しているところであり、状況が改善すれば直ちに公表を再開する、そういうお考えであると、このように伺っており、国土交通省としましては、引き続き、違法状態の解消に向けて働きかけを行ってまいりたいと思っております」

永原町長は、今週開かれた町議会で「状況が改善すれば公表する」と発言していますが、何をもって「改善」とするのか具体的に示しておらず、その姿勢が厳しく問われています。

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