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横転したバスから素早く脱出せよ~運転士の“想定外”をなくす訓練

福岡県を中心にバス事業も営む西日本鉄道(西鉄)が、実際に横転させたバスを使った脱出訓練を実施しました。名古屋などで起きた横転事故を踏まえ、バスの利用者が増える年末年始を前に運転士たちの「想定外」を無くすことが狙いです。

横転したバスから脱出せよ


福岡県北九州市小倉北区で実施された訓練には、西鉄グループに所属するバスの運転士や安全管理の責任者などの約100人が参加しました。参加者は、実際にバスの窓ガラスを割ったり横転させたバスの中から2メートル50センチ高さにある非常口を開けたりして非常時の脱出方法を確認していました。

平衡感覚を失う“脱出”

この訓練は、今年8月に名古屋市北区の高速道路で9人が死傷した事故や10月に静岡県小山町で29人が死傷した事故など大型バスの横転事故が続いたことを受け運転士たちの「想定外」を無くすために実施したものです。記者が横転したバスの非常口からの脱出を体験しました。
RKB下濱美有「座席と荷物棚の間を歩いているんですが、圧迫感があります。平衡感覚を失う不思議な感覚」もあります」 職員「かなり重たいよ」 RKB下濱美有「(扉開けながら)重い・・・。かなり過酷でしたが無事に脱出できました。高齢の方、お子さんは大変だと思います」

乗務員はとっさに何をすべき?初動を体得する

訓練に参加した運転士「狭いですし、暗かったらどうしようかとかお客さんの通路をどうしたらいいかなどいろいろ考えました」
西鉄は、バスの利用者が増える年末年始を前に「事故が起きた際に乗務員がどう動くべきか指導していきたい」としています。

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