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~母国に届け!野球の心~

「国や言葉は関係ない。野球の心で世界を平和にしたい」。
そんな大きな夢を抱いて、福岡で暮らすスリランカ人青年スジーワ・ウィジャヤナーヤカ(32)。アマチュア野球の審判員として活躍しながら、全国から寄せられる中古の野球道具を母国の子供たちに送ったり、スリランカの中学生を日本に招待して国際親善試合大会に出場させたりしている。夢のきっかけは高校生のときに出会った1人の日本人。内戦が続き荒廃していたスリランカに野球指導員としてJICAから派遣された植田一久から野球を学んだスジーワは「キャッチボールは相手のことを考えて。バントは自分を犠牲にしてチームに貢献する」といった“野球の心”に感銘を受けたという。彼の情熱は国をも動かし、数年で終わる予定だったJICAの野球指導は今も続き、4年前には南アジア初となる野球専用球場がコロンボ郊外に完成した。彼の夢に続く現地の子供たちは徐々に増え、将来はオリンピックをはじめとする国際舞台で活躍したいという夢を抱き始めている。
(制作:RKB毎日放送 / ディレクター:宮岡 朋治)

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