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11人の決断~臼杵豊洋中学校 最後の一年~

大分県臼杵市郊外の海辺にある臼杵市立豊洋中学校。全校生徒わずか11人、全員3年生だ。2014年秋、生徒数の減少により同校の閉校計画が浮上。

当初は2016年3月末で閉校する予定だった。しかし臼杵市教育委員会の斉藤克己教育長(63)が「生徒の本音を知りたい」と、当時1年生だった11人の気持ちを聞く場を設けた。11人の本当の気持ち、それは「この学校に残って11人で卒業したい」というものだった。そこで市教委は生徒の思いを尊重し閉校計画を一年延期した。

11人の中でムードメーカーと言われる丹生佳孝くん(15)は「豊洋中ここにありという感じを残したい」と最後の一年に臨んだ。しかし3年生になり11人だけの学校生活が始まると、大変さや寂しさが生徒たちを襲った。そんな彼らを支えたのが地域の人だ。遠足や体育祭などの学校行事には必ず地域の人が協力してくれた。数々の行事を地域の人と成功させていくに従い、11人は少しずつ成長していった。3学期に入ると11人は高校受験に向けて勉強の日々。

そしていよいよ豊洋中学校最後の卒業式の日を迎えた。一年間で11人はどのように成長したのか。彼らがこの一年で育んだ絆とは。

(制作:OBS大分放送 / ディレクター:藤澤 真由美)

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