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「金魚売り」 小川未明 作 

「金魚やい、金魚やい」と町に響く金魚売りの声。
金魚を二つのおけの中に入れて、町から町へ、村から村へ、担いで売り歩きました。
ある日、小さな町へ行ったとき、十二、三になる少年が声を掛けてきました。
そして、弱った金魚を買い、大事に育てると言って、また来年会う約束をしました。

今では珍しくなった金魚売り。夏の風物詩ですが、桶二つを天秤棒で担いで売り歩いた姿をご存じの方も少なくなったと思います。
そんな懐かしい光景と、金魚売りとお客の交流を、小川未明がとても温かく描いています。

子供たちは、こんな光景が昔はあったのかと新鮮に感じ、大人の方には、こんな光景があったなと懐かしく感じてもらえればと思います。

6月11日放送 担当:田畑竜介

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