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第48回放送文化基金賞番組部門でラジオ番組 「永遠の平和を あるBC級戦犯の遺書」がW受賞!

第48回放送文化基金賞番組部門において、「永遠の平和を あるBC級戦犯の遺書」が『優秀賞』と『企画・制作賞』をダブル受賞しました。

放送文化基金賞は、公益財団法人 放送文化基金が、【視聴者に感銘を与え、放送文化の発展と向上に寄与した優れた放送番組】【放送文化、放送技術の分野での顕著な業績】を対象に表彰するものです。

新着情報(2022年6月28日時点追記)

受賞を記念し、2022年7月15日(金)午後10時にRKBラジオで再放送を予定しています。ぜひこの機会にお聞きください。

番組

作品詳細

ラジオ番組 「永遠の平和を あるBC級戦犯の遺書」

番組

ラジオ番組 「永遠の平和を あるBC級戦犯の遺書」

あらすじ

1945年、日本はポツダム宣言を受諾し敗戦した。
連合国によって戦争犯罪人を裁く軍事法廷が開かれ、スガモプリズンではA級戦犯7人のほか、捕虜虐待などでBC級戦犯53人が処刑された。

そのうちの1人、藤中松雄は現在の福岡県嘉麻市の出身だ。海軍に入隊した松雄は終戦の年の4月、沖縄県の石垣島で米兵捕虜3人の処刑現場に立ち会っていた。

亡くなってから70年経って、法廷での松雄の姿が初めて確認された。松雄はどのような戦争犯罪に問われ、裁かれたのか。公文書によって明らかになった裁判の経過と、28歳で命を絶たれた青年が遺した言葉を伝える。

あらすじ

取材・構成・演出
大村由紀子
選曲・編集
寺岡章人
音声
篠原圭
ナレーション
山崎夕希子
朗読
佐藤 巧\r\n茅野正昌
1945年、日本はポツダム宣言を受諾し敗戦した。
連合国によって戦争犯罪人を裁く軍事法廷が開かれ、スガモプリズンではA級戦犯7人のほか、捕虜虐待などでBC級戦犯53人が処刑された。

そのうちの1人、藤中松雄は現在の福岡県嘉麻市の出身だ。海軍に入隊した松雄は終戦の年の4月、沖縄県の石垣島で米兵捕虜3人の処刑現場に立ち会っていた。

亡くなってから70年経って、法廷での松雄の姿が初めて確認された。松雄はどのような戦争犯罪に問われ、裁かれたのか。公文書によって明らかになった裁判の経過と、28歳で命を絶たれた青年が遺した言葉を伝える。

スタッフ

優秀賞 ラジオ番組「永遠の平和を あるBC級戦犯の遺書」

取材・構成・演出
大村由紀子
選曲・編集
寺岡章人
音声
篠原圭
ナレーション
山崎夕希子
朗読
佐藤 巧\r\n茅野正昌
【選考理由】
テーマは重く大切なこと。何度でも言わなくてはいけない。戦犯というのは、はたまたトピカルな話題にもなり、改めて我が身を振り返るきっかけにもなった。なぜこの悲劇が起きたのか、他人事ではない。

受賞内容詳細

優秀賞 ラジオ番組「永遠の平和を あるBC級戦犯の遺書」


【代表者コメント】
日本の指導者が罪に問われた「A級戦犯」を知る人は多くても、現場の兵士や下士官らが罪に問われた「BC級戦犯」はあまりにも知られていません。
死後70年が経っても、父親が何をしたのか、御遺族が知らないという状況を知り、公文書など一次資料を探すことにしました。

妻や幼い息子たちを気遣う優しい農業青年が、命令によって捕虜を殺害し、戦犯として命を奪われる。これは遠い過去のことではありません。
ロシアがウクライナに侵攻したいま、同じような悲劇が現実になろうとしています。藤中松雄さんの遺書から、普通の人たちが「戦争犯罪人」となる、その苦しみ、悲しみを知ってほしいと思います。

テレビ制作部専門部長 大村由紀子

【選考理由】
テーマは重く大切なこと。何度でも言わなくてはいけない。戦犯というのは、はたまたトピカルな話題にもなり、改めて我が身を振り返るきっかけにもなった。なぜこの悲劇が起きたのか、他人事ではない。

企画・制作賞 大村由紀子


【代表者コメント】
日本の指導者が罪に問われた「A級戦犯」を知る人は多くても、現場の兵士や下士官らが罪に問われた「BC級戦犯」はあまりにも知られていません。
死後70年が経っても、父親が何をしたのか、御遺族が知らないという状況を知り、公文書など一次資料を探すことにしました。

妻や幼い息子たちを気遣う優しい農業青年が、命令によって捕虜を殺害し、戦犯として命を奪われる。これは遠い過去のことではありません。
ロシアがウクライナに侵攻したいま、同じような悲劇が現実になろうとしています。藤中松雄さんの遺書から、普通の人たちが「戦争犯罪人」となる、その苦しみ、悲しみを知ってほしいと思います。

テレビ制作部専門部長 大村由紀子

企画・制作賞 大村由紀子


【受賞者コメント】
戦争体験者のほとんどが鬼籍に入っているが、BC級戦犯を検証するには、元戦犯が亡くなってから更に年月が必要だったように思う。
個人名が塗り潰された膨大な公文書から名前を特定して資料を探す作業は骨が折れたが、リスナーからは、「最初から最後まで知らないことばかりだった」という感想が多く寄せられた。
加害と被害の両面を持つ「戦犯」事件を検証し、報道することは、特に若い世代が戦争の実態を知るきっかけを作ることができると思う。受賞を機に多くの方に関心を持っていただけたらと願います。
【選考理由】
きわめて重要な問題に地道に長く取り組んでいる付け焼刃でない姿勢に敬意を表したい。さらに探求を望む。そこで初めて見えてくることがあるはずだ。

新着情報(2022年6月28日時点追記)

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