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400年、その先へ

ビジネス
福岡市早良区の住宅街にひっそりとたたずむ高取焼・味楽窯。江戸時代、筑前黒田藩の御用窯として発展し、400年以上茶道具を作り続けている。窯元の16代目・亀井久彰さん(28)は、父・15代味楽さんのもとで修行に励む毎日だ。陶器業界の衰退に一度は一般企業への就職も考えたが、祖父の死をきっかけにこの道へ進むことを決断した。そんな久彰さんが作り出すのは、本来高取焼の原料からは生まれるはずのないブルーの器。研究の末に編み出した色だが、「こんなの高取焼じゃない」と酷評されることもある。「自分のやっていることは間違っていないか?」 自問自答しながらも、目指すのは「時代にあった」焼き物づくり。そんな久彰さんは作陶6年目にして、早くも大きなチャンスをつかんだ。
フランスで開催される茶道交流会で自分の茶器が使われることになったのだ。海を渡った時、作品はどう評価されるのか―、伝統と革新のはざまで揺れる若手陶芸家の挑戦を追った。
(製作: RKB毎日放送 /田尾 彩美)

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