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筑紫もち大好きな福岡県民が桔梗信玄餅を食べて驚く10のこと

福岡土産のお菓子の中でも歴史があり知名度も高いのが如水庵じょすいあんの「筑紫もち」。

福岡県民にはおなじみの定番土産ですが、この「筑紫もち」、山梨土産で有名な桔梗屋ききょうやの「信玄餅しんげんもち」とそっくりだと度々話題になりますよね。

「筑紫もち」と「信玄餅」は、どちらもきな粉をまぶした餅に黒蜜をかける和菓子です。

似ている?違いは?とよく言われるこの「筑紫もち」と「信玄餅」を今回は徹底比較。「筑紫もち」を食べ慣れた福岡県在住の筆者が驚いた10のポイントをまとめてみました。

包み:筑紫もちの方が和紙を採用して高級感がある

ビニールに包まれた「信玄餅」 和紙に包まれた「筑紫もち」
和紙で作られた包装紙の「筑紫もち」に対し、「信玄餅」の包装紙はビニールでできています。これは和紙包装の「筑紫もち」に慣れ親しんでいる私達には大きな違和感!

和紙は開封時に破れないように気をつける必要がありますが、やっぱり手に取ったときの高級感が良い感じです。ビニールの「信玄餅」は破れないのですが、やっぱりなんだか違和感があり、結び口をほどくのに少し手間取りました。

見た目:ぱっと見、激似で並べると違いが分からない

「信玄餅」と「筑紫もち」は大きさも包み方もほぼ同じ!
「信玄餅」の方がほんの一回り大きめの印象。ですが、包み方も似ていて、楊枝ようじの形もセッティングも似ていて、改めてそっくりだなと思わずにはいられません。どちらかをよく食べる人でなければ、ぱっと見違いがわからない人もいるかも。

福岡土産の「筑紫もち」と山梨土産の「信玄餅」が売り場で並ぶことはめったにないと思うので、間違えることはなさそうですが、万が一隣同士で並べてあったら混乱しそうですね。

黒蜜の入れ物:筑紫もちはビニールで信玄餅はボトルを採用

しっかり目のボトルに入った「信玄餅」の黒蜜
「信玄餅」の黒蜜はボトルに入っていますが、これは福岡県民にとっては衝撃。「筑紫もち」の黒蜜は小さな袋に入っているので、このボトルを見ると「お弁当用の醤油・・・?」と一瞬考えてしまう人も多いのでは?
餅が入った容器の蓋にはこのボトルがきれいにはまる溝があります。この溝はボトルをセッティングするためだけでなく、きな粉に凹みをつけ、黒蜜を流し込んだ際にもきれいに受け止めてくれる構造のようです。

黒蜜の量:信玄餅の方が約2倍の量がある

「信玄餅」の黒蜜は量が多そう・・・と思い測ってみたところ「筑紫もち」の黒蜜は5グラム、「信玄餅」は9グラム。容器ごとはかっているので単純に比較は出来ませんが、約2倍という結果には驚きです。
「筑紫もち」の黒蜜は5グラム 信玄餅」の黒蜜は約9グラム

黒蜜の色:信玄餅の方が黒味が強い

「筑紫もち」の黒蜜 「信玄餅」の黒蜜
黒蜜の濃さが一目瞭然!「筑紫もち」の黒蜜と比べると「信玄餅」の黒蜜は黒蜜の濃さが目立ち濃厚さが際立ちます。

甘味:信玄餅の方が甘く香りも強い


「信玄餅」の黒蜜は、見た目通り味も濃厚で甘さも香りも強めです。好みが分かれるところだと思いますが、「筑紫もち」の黒蜜独特のクセを押さえた品の良い甘さと香りになれている福岡県民にはショックが大きいかも知れません。

「信玄餅」の黒蜜の甘さは、濃い目の抹茶などに合うのかもと思いました。
「筑紫もち」の黒蜜 「信玄餅」の黒蜜

大きさ:信玄餅の方が大きい

「筑紫もち」の餅は37グラム 「信玄餅」の餅は44グラム
「信玄餅」は容器に入れたまま楊枝を刺すと、想像以上に餅がきなこを押し上げてきます。ぎっちり餅が詰まっているからかこのファーストアクションで「筑紫もち」では考えられないくらいきなこが溢れてくるので要注意です。(ちなみに「信玄餅」ではこうならないために別の食べ方が推奨されているので、興味がある方は桔梗屋のHPをご覧ください。)

食感:筑紫もちの方が柔らかく、信玄餅の方が弾力がある


「信玄餅」の餅は「筑紫もち」に比べ弾力が強い印象です。
楊枝で刺した部分の餅が少しほぐれて黒蜜が柔らかく馴染んでいく「筑紫もち」に慣れた福岡県民は、楊枝を刺しても元の形に戻ろうとする「信玄餅」にきっと驚くはずです。

この餅の弾力の違いが、それぞれの黒蜜の違いとその相性につながっているのかも知れません。

きなこの量:信玄餅の方が多い


食べ終わったらまた驚きが。「信玄餅」はきな粉の多さもはんぱなく、餅を食べ終わってもどっさりときな粉が余っています(笑)。

このまま捨てるにはもったいなく、なにか使い道がないかと調べてみたところ、同じようなことを考えている人のブログやSNSでの記述がたくさん見つかります。ドリンクやヨーグルトに入れたり、クッキーを作ったりしている人もちらほら。

“捨てるにはもったいない量”のきな粉が余るのも「信玄餅」の特徴なのかもしれません。

値段:筑紫もちの方が割安なお値段

こんなに違う「信玄餅」と「筑紫もち」。気になるお値段も調査しました。双方の公式オンラインショップで6個入りの詰め合わせがあったので、それを元に比較します。
「筑紫もち」6個入り詰め合わせ
¥1,026(税込)
「信玄餅」6個入り詰め合わせ
¥1,095(税込)
1個あたりに換算すると「筑紫もち」は171円、「信玄餅」は182.5円です。1個約10円の違いというのは大きな差に感じられますね。福岡のいいところ「安くてうまい店がたくさんある」は飲食店業界のみならず、お菓子の業界でも全国に誇れるレベルなのでは?と思える結果でした。

「筑紫もち」と「信玄餅」は似ているけど違いも多い

似ているとよく話題になる福岡土産の「筑紫もち」と山梨土産の「信玄餅」ですが、今回徹底検証してわかったことは、餅、きな粉、黒蜜という共通点はあるものの、違っている点は想像以上に多くびっくりしました。

「筑紫もち」と「信玄餅」、どちらも食べ比べてみると楽しいかもしれません。ぜひそれぞれの銘菓を検証してみてくださいね!

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この記事を書いたひと

ナッセ編集部 N子

福岡で30年以上、情報誌「ナッセ」の発行とWEBサイト「ナッセオンライン」を運営している編集部のN子。パン&スイーツ、カフェ大好き、女子力を高めたいと奮闘中です♪