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大名の新店で鹿児島食材を使った料理とワインのマリアージュを

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黒毛和牛を筆頭に、薩摩白美豚や黒さつま鶏といったブランド品種など、畜産王国・鹿児島には全国的に知られる美味しい食材がたくさんあります。そんな鹿児島が誇る牛や豚、地鶏などの食材を使って、ワインに合わせた料理を提供するワイン食堂「Vin-Vie(バンビ)」が、9月5日大名にオープンしました。

オーナーソムリエの天野圭貴さんは鹿児島県鹿屋市の出身で、「ワインと天ぷら あら木」の大名店から都ホテル店の店長まで6年半ほど勤めた後に独立開業。一時は郷里の鹿児島に戻ることも考えたとそうですが、「ワインとともに鹿児島の食材の良さを福岡の人に広めたい」という思いから、あえて大名に出店したといいます。

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メニューを開くと、なるほど鹿児島の食材がズラリと並んでいます。中には「実家の畑で採れた無農薬落花生の塩茹で」(300円)というものまであり、あくまでも地元・鹿児島推し。料理のラインアップを眺めているだけで、天野さんの強い「かごしま愛」が伝わってきます。

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一番人気は、鹿屋市で国内唯一という品種の「サドルバック」と「幸福豚」を飼育している「ふくどめ小牧場」のベーコンを使った「季節野菜のキッシュ」(700円)です。手作り生地のサクッとした歯ざわりの後、ふんわりクリーミーな中に肉々しいベーコンのゴロゴロとした食感があらわれます。天野さんのアドバイスでスッキリとした程よい甘みのあるアルザスの白ワインと合わせると、さらに豚の旨味が引き立ちました。

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食材によって調理法もいろいろと工夫されていて、こちらは希少な黒さつま鶏のガラを6時間じっくり煮た出汁を使った「鶏出汁茶碗蒸し ポルチーニソース」(800円)。蓋を開けた瞬間に漂うポルチーニの香りが食欲をそそります。スプーンですくうと中にはモッツァレラチーズとホタテが潜んでいて、鶏出汁の旨味と渾然一体となった味わいに。作るのに手がかかるため、数量限定で提供中とのことです。

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次は軽めの赤ワインに合わせた料理をお願いすると、本日のおすすめメニューの中から「薩摩白美豚としいたけ、ごぼうの揚げ春巻き」(600円)を作ってくれました。「薩摩白美豚」も鹿児島のブランド豚で、しいたけ、ごぼうといった力強い味の野菜との相性は抜群。2色のパブリカソースを付けながら、ブルゴーニュのピノノワールと一緒にいただきました。

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デザートの種類は多くありませんが、メニューに「嫁のバスクチーズケーキ」(600円)と書かれているとおり、すべて奥様みかさんの手作りです。定番のバスクチーズケーキは濃厚なクリームチーズを使いながらもあっさりとした味わいで、意外にペロリといけちゃいました。他にも季節の果物を使った「嫁のデザート」シリーズが登場するそうなので、気軽に尋ねてみてください。
また、食後に甘い物が苦手という人には、やはり鹿屋市にある本土最南端のチーズ工房「kotobuki CHEESE」のチーズが用意されています。ジャパンチーズアワード金賞に輝いた白カビチーズや芋焼酎ウオッシュなどの「チーズ3種盛り」(1,200円)と、濃厚な赤ワインや甘口の貴腐ワインを合わせれば完璧です。

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ワインはフランス産を中心に、気軽に飲めるグラスワイン(880円~)からヴィンテージボトルまで、さすがのソムリエセレクション。ワインリストはないので、好みや予算を伝えるとオススメの1本を選んでくれます。

今回、料理はアラカルトで注文しましたが、前菜からデザートまで約13品のお得なコース(4,400円、前日までに要予約)も用意されています。さらに、シャンパーニュを含むワイン6種のペアリングセット(6,600円)と組み合わせれば、鹿児島食材を使った料理とワインのマリアージュを満喫できますよ。

vinvie店内

《Vin-Vie/バンビ》
福岡市中央区大名1-4-22ドリーム大名1F
TEL:092-233-4860
時間:18:00~翌2:00(土曜は14:00~22:00)

店舗名:Vin-Vie(バンビ)
ジャンル:ワインダイニング・ワインバー
住所:福岡市中央区大名1-4-22ドリーム大名1F
電話番号:092-233-4860
営業時間:18:00~翌2:00(土曜は14:00~22:00)
定休日:日曜
席数:カウンター6席、テーブル14席
個室:なし
メニュー:薩摩白美豚のリエット500円、ベーコンと季節野菜のキッシュ700円、鶏出汁茶碗蒸しボルチーニソース800円、薩摩白美豚 しいたけ ごぼうの揚げ春巻き600円、黒毛和牛のたたき ニラ醤油で2,000円、嫁のバスクケーキ600円
URL:https://www.instagram.com/vinvie1990somm/

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この記事を書いたひと

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