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今週のお題は「総理の息子が外遊で観光」 博多にわかでお伝えします!

ラジオ
よなおし堂と博多にわかは、きってもきれない関係となってきたようです。
今日も、にわかで始まりますよ~

いつの間にか「本にわか」なんて呼んでいる毎週水曜日の「よなおしにわか倶楽部」のコーナーですが、今週は下田文代が「総理の息子が外遊で観光」というお題に挑戦します。

下田文代のにわかです。

「岸田翔太郎さん、もし。ああたぁ岸田パパ総理の外遊で、公用車ば使うて観光しとったって、ほんなことね」
「こらぁ立派な公務ですたい。閣僚ぃお土産買うてから、これからも内閣ば支えてもらわないかん。それぃ土産ぁ日本人の基本でっしょうが」
「それならいっそのこと、総理の外遊ぃしっかりくっついて『世界の土産ガイドブック』でも出版したらどうね」
「あたきぁ政務担当の首相秘書官で、旅行ライターやなかけん、そげなもんな書けんばい」
「そげん言わんで、出版目指してがんばりんしゃい」
「そうね、わかった。総理ば支え、内閣支持率ば上ぐるためぃ『総理の世界土産』ていうテーマで、刊行(観光)ばしてもう」

いつものように、博多にわか振興会相談役の志木らん梅さんが、採点してくださいます。  風刺:3.5/4  構成:2.5/3  オチ:2/3  合計:8/10
講評
 「世界の土産ガイドブック」を出版したらどうかという問い掛けは風刺になっています。また、「総理ば支え、内閣支持率ば上ぐるためぃ『総理の世界土産』ていうテーマで、刊行してもう」は現実的には内閣支持率を下げることになります。この「内閣支持率ば上ぐるため」というのは逆の表現になり、りっぱな博多にわかの風刺表現になっています。
 「公用車を使って観光をした」「土産は日本人の基本」「世界の土産ガイドブックを出版してはどうか」「刊行」と流れるような話の構成になっています。構成としては翔太郎さんが最初「ガイドブックは書けない」ということでしたが、促されてではなく、自ら積極的に「自信も持って刊行(観光)する」とした方が更に風刺が効いたものになっていたと思います。
 オチは「刊行(観光)をしてみよう」と消極性が出ています。そのためにまだ話が続きそうな印象になっています。オチの言葉としては「刊行(観光)ばする」「刊行(観光)ばせん」などと強く言い切った方が話に完結感が出てきます。それから放送では言い忘れていましたが、話の初めに「公用車ば使うて観光しとった」とオチの言葉「観光」が出てきています。うっかりされていたと思いますがオチの言葉は最後の一回だけです。この場合の「観光」は「市中の見物」ぐらいに言葉を置き換えるといいと思います。


最後に志岐らん梅さんのお手本にわかです。

「岸田翔太郎さんもし。ああた、岸田首相の外遊ぃ、つんのうて行ってフランスやらイギリスの観光地の写真やら撮ってきて土産まで買いぃ行きなったげなね。ああたぁ8人もおる総理秘書官の中のトップの政務秘書官じゃろう。ブランドの高級ネクタイ『アルマーニ』やら買いぃ行っとる場合じゃ、アルマーニ。そげなとぁ、ほかの秘書官に買うてきてもろうたらよかろうもん。」
「いいえ、閣僚の皆さんのお土産品ば買うとぁ恒例ぃなっとりますけん、こらぁ秘書官の大事な仕事でござす。今回の土産選びぁ報道の皆さんも注目しなろうと思うて、よかネクタイば選うどります」
「よかネクタイなら何にこだわったとな。デザインな。素材な?」
「そらぁ、報道の皆さんば意識したことじゃけん、生地(記事)ぃ決まっとります」

また来週!

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