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思いをつむぎ 届け!この音色

バイオリニスト・堤麻衣子さん(42)。3人の子供を持つ母親、地元福岡での演奏会を積極的に行い、子供たちへの技術指導にも力を入れている演奏家だ。

バイオリンにもっと慣れ親しんでほしいという思いから9年前に始めた、地元の幼児園でのレッスン。小さな指が奏でる音色に癒されるという。そんな堤さん、さらにバイオリンの世界を知ってほしいと始めた、ミニチュアバイオリン。重さ30g、手のひらサイズの小さな弦楽器が奏でる音色を、演奏会やSNSで発信を続けている。

そのパワフルな活動の原動力は、何か・・それは、亡き娘「つむぎちゃん」への思いだった。不慮の事故で失った命、その悲しみからバイオリンの世界を離れた堤さん。しかし「私が好きなバイオリンを続けることで、天国の娘も笑ってくれるはず」と、再び演奏を開始。演奏会の中止が続いたコロナ禍も、SNSを通じてその音色の発信を続けた。自分にできることは、バイオリンの音色で笑顔と元気を届けること、と語る堤さん。娘への思いを力に変え、強く生きる母の姿を追いたい。

(制作:RKB毎日放送 /谷口 あゆみ)

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