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大町~白馬エリア

暮らし

長野県の北西部、信州まつもと空港から車で1時間ちょいくらいのエリア。大町は立山黒部アルペンルートの玄関口として、白馬は長野冬季オリンピックのジャンプ競技が行われたところとしておなじみでしょうか。
まずは、昨年オープンした「国営アルプスあづみの公園 大町・松川地区」。北アルプスのふもとに広がる森をまるまる活かした園内には、鳥のさえずりが響きわたります。75万ヘクタールもの敷地の平均斜度は5°ですが、8kmある散策路は車いすで自走できる3°に設定されています。おもしろいのは、全長640m、高さ8~9mの空中回廊。高く伸びた木々を横から観察できるなんて、初めての体験!足下にはところどころ、のぞき穴があって、そこから野ウサギやカモシカが観察できるようになっています。森の音を集めて聞ける“ラビットイヤー”や森の景色を使った万華鏡などのアイテムもわくわく度が上がります。ご案内いただいた宮田弘康さんに「ミズナラとコナラのどんぐりのでき方の違い」や「アカマツやクロマツの樹齢を年輪以外でする方法」などを教えてもらって、知的好奇心も大満足。花や昆虫、鳥の鳴き声を教えてもらってると、子供の頃おばあちゃんと散歩したことを思い出しました。「日頃、“おじいちゃんやおばあちゃんは口うるさい”とか思ってる子供は多いと思うけど、ここはおじいちゃんやおばあちゃんがヒーローや先生になれる場所なんです。」宮田さんは、そうおっしゃてました。

森の観察・散策のほかにも、おやきや竹巻きパン、五平餅や季節の釜飯(春は山菜・夏は夏野菜・秋はきのこなど)といった地産地消の食体験や、花炭やワラ、小枝などを使ったクラフト体験なども楽しめます。芝生広場では透明のタイヤみたいな“サイバーホイール”でくるくる回って、くもの巣遊具でゆらゆら遊ぶと童心に帰りますよ~。

それから、ここのレストラン「北アルプスの食卓」は超おすすめ!中でも、ハニートーストが絶品ですう。パンも激ウマなんですう。コラーゲンのスープもすごいんですう。リンゴジュースも忘れないでね。

宮田さん曰く、「秋は“まっきっき”の紅葉がすごいんだよ~。黄色いトンネルだよ。その中にちらほら赤が入るのね。夜は、その黄色の紅葉を下からライトアップするのね。真っ暗な星あかりだけの中を空中回廊を通って進んできて、ぼん!とライトアップ、めちゃめちゃきれいだよ~。」あああっ!それ、見たいです~。下の写真で私と宮田さんが指さしている木々がライトアップされます。冬は、お昼は1mほど積雪した森をスノーシューで散策し、夜はイルミネーションが楽しめます。

アルプスあづみの公園は、この大町・松川地区が体験メインで、おとなり地区の堀金・穂高地区は学習メインなイメージです。どちらも、中島のお気に入りです。ぜひ、お出かけ下さい。
国営アルプスあずみの公園 → http://www.azumino.go.jp/
白馬村にある「白馬EXアドベンチャー」は、ぜひぜひぜひ!チャレンジしていただきたいプログラムです。一言で言うなら“空中フィールドアスレチック”!地上約8m。長さ200mの区間の天然木に、丸太橋や空中ブランコ、網、障害物が17のエレメントとして用意されてます。ゴールは長さ50mのターザンロープ!装備は、ヘルメットにハーネス+命綱!人生初めてな感じの緊張と恐怖でテンション上がりまくりです。足も手も震えます。一歩進むごとに「はいっ!はいっ!」と自らを鼓舞するように声が出てしまう…。『何なんだ、私。』心で一人つっこみしながらも、後続のメンバーに「まん中通った方がやりやすいですよ~」「腕は添え物程度で、体重かけない方が…」と、おせっかい。『おばちゃんか、私は(苦笑)。』これ、性格出ますよ~。すぐ後ろの50代男性は、インストラクターが「こんな渡り方見たことない(笑)」というようなオリジナリティあふれる工夫を展開。その後ろの30代男性は、ひたすら無口にクリア。しんがりの40代男性は、先人をしっかり観察してクールにクリア。社員研修にも使われるのが頷けます。これまでにチャレンジしたのは、下は3歳5ヶ月から上は63歳まで。途中どこからでも安全に下りることができるので、無理せず挑戦できます。ギブアップしても「○○までしかいけなかった」ではなく「○○までいけた」と考えるのが大事だと、お世話をして下さった有角秀樹さん。「子供の頃の心にもどって、冒険してる感じですねえ」とつぶやく私に、「忘れてた何かが呼び起こされる感覚でしょ。命綱つけてて怪我しないのは理解してるけど、何もなければ落ちたら大事に至る高さだという恐怖感との戦いですからね。日頃ない感覚が戻ってくる感じなんですよね。非日常の世界ですね。」と答えて下さいました。実は、福岡県出身の有角さん。スノーボードがきっかけで信州に来て、山の美しさ、空気のきれいさ、涼しさに惚れ込んで住民になったそうです。信州・白馬の魅力について「山と自然ですね。2000mを超える山々をぜひ体験して欲しい。晴れてても曇っててもいい。福岡にも山はあるけど全く違うんですよねえ」と、おっしゃってました。
4月の半ばから11月半ばまでチャレンジできます。お父さんの、いつもと違う凛々しい面が見られたりする家族も続出してるそうです。白馬EXアドベンチャー → http://www.pahakuba.com/

心おだやかに白馬を満喫するなら、「白馬五竜高山植物園」はいかがでしょう。ここは、冬はスキー場として知られる場所です。スキー場を利用していること、また5haもの広さの高山植物園は珍しいそうです。標高1500mを超える園内までは、テレキャビンという見晴らし抜群のゴンドラで一気に登ります。涼しい風がふわりと通る園内では、200種以上100万株の花々が、初夏から秋にかけて楽しめます。私が行った頃は、珍しい「ヒマラヤの青いケシ」や「コマクサ」「イワギキョウ」などが咲いてました。8月は赤い「シモツケソウ」、そのあとは「オヤマリンドウ」や「ミヤマトリカブト」など紫系の花が咲くそうです。けっこう急な斜面ですが、一度にいろんな高山植物をはしごできるなんて幸せです。秋には高山植物は減りますが、10月末まで何かしらあるとのこと。ここは、紅葉もとっても美しいそうです。五竜はナナカマドが多いので、赤い紅葉が楽しめるとのこと。一気に登るテレキャビン(ゴンドラ)に乗っていると、両側が狭い谷なので“手を伸ばせば届くような”紅葉が見られるのだとか。また、日本百名山の一つ五竜岳の登山道でもあるので、山歩きも簡単なハイキングも、ここからチャレンジできます。
白馬五竜高山植物園 → http://www.hakubaescal.com/green/ap_garden/index.html

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