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消えゆく文化~五家荘

2019年第7回
制作:RKK熊本放送
ディレクター:清水 葉子

熊本県八代市泉町久連子(くれこ)地区。山に囲まれたこの地区は、住民27人中一番若い人が50歳代。ほとんどが70歳以上という限界集落だ。ここには「久連子古代踊り」という国選択無形民俗文化財に指定された地域特有の文化があるが、その文化が今、危機的状況にある。高齢化、過疎化のため踊り手がおらず、数年前から披露できていないのだ。
地区内では継承できないため、隣接する別の地区の小中学生が郷土学習の一環として踊りを学んでいることが、唯一の支えとなっている。
さらに心配なのが地区特有の鶏「久連子鶏」の存続。久連子古代踊りは「しゃぐま(花笠)」と呼ばれる笠を被って踊るが、このしゃぐまに使用されるのが久連子鶏の尾羽で、一つの笠におよそ400本の羽が使われる。しかし一年半前、まとめて飼育していた鶏が獣に襲われ、地区内に4羽しかいなくなった。久連子古代踊り保存会の会長・寺川直繁さん(79)は生き残った4羽の久連子鶏を自宅で飼育している。踊りを学んでいる子どもたちのためにも、せめて久連子鶏を復活させたいと動きだすが・・

各局の放送予定

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