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バカじゃねえのか、この国は! ~原発事故・被災農家の闘い~

暮らし
2017年第4回
制作:TBSテレビ
ディレクター:西村 匡史

「俺はお前を間違えた道に進めてしまった」
福島県須賀川市の農家、樽川和也さん(40)は、父親の久志さん(64)に言われた最後の言葉が忘れられない。 福島第一原発の事故で農家の将来を悲観した久志さんはその翌日、首を吊って亡くなった。
母親の美津代さん(66)は久志さんの遺影を抱き、「一日も早く原発を止めてください」と東京電力に訴えた。
農業を続ける和也さんと美津代さん。だが放射能汚染や風評被害で福島県産の作物は安く買い叩かれ、農家の現実は厳しい。
一方で国や電力会社は、原発の再稼動を推し進めようとしている。
和也さんは「バカじゃねえのか、この国は。情けねえ国だ」と怒りを露にした。
「親父がいなくなって仕事ができねえ、なんて思われたくねえ」。 和也さんは、父が遺してくれたこの大地とともに生きていく覚悟だ。 原発事故後を生きる福島の農家を取材した。

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