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天草の優しき大将

熊本県天草市で旅館業を営む下田貴久さん(43)は体重100キロを超える大きな体にスキンヘッド、あごひげもたくわえ、一見強面。しかし、町おこしのリーダー的存在で地元の人気者だ。天草市河浦町で育った下田さんは高校卒業後、県外に出たが、24歳で町に戻ってきた。その時に過疎化している町の姿にショックを受け、自分が楽しみながら町おこしをしたいと奮起。地域のスーパーマーケットが無くなり交通手段を持たない高齢者が日々の食料の調達や食事に困っていることを知り、弁当配達事業を始めた。おばあちゃん子で育ったこともあり高齢者への気配りは人並み以上。単に配達をするだけではなく話し相手をしながら変わった様子がないか確認し、ちょっとした買い物も頼まれれば代行している。
これまで祭りや子ども相撲大会など様々なイベントを企画してきたが、新型コロナウイルスの影響で去年のイベントはほぼ中止。本業の旅館業も観光客や宴会客の減少に窮する部分もあるが、気持ちは前向き。地元の有志で作る地域おこしのメンバーを巻き込みながら4月に子どもから高齢者まで楽しめるイベントをすべく奮闘。目玉企画の未来を語る討論会で語られた町への思いとは。
(製作:RKK熊本放送 / 内藤 郁美)

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