櫻井浩二インサイト

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松尾貴史が低投票率に警鐘「白馬の王子さまはいない」

41.1%。7月18日に投票された、兵庫県知事選の投票率だ。同月4日の東京都議会議員選挙も、投票率は過去2番目に低い42.39%だった。政治離れ、投票に行かない、ということがどういう意味を持っているのか。タレント・松尾貴史さんは、レギュラーコメンテーターを務める、RKBラジオ『櫻井浩二インサイト』で「棄権したら、自分と反対の意見を持っている人の“票の重さ”を増やすことになる」と警鐘を鳴らした。

松尾貴史さん(以下、松尾):6割の人が意思表示しないっていう選挙って何なんだろうと思いますね。

櫻井浩二アナウンサー(以下、櫻井):それで民意が反映されてるのか?ってよく言われますよね。

松尾:知事選でもそうですけど、国会議員の選挙でも、利権に絡んでいる人は、得することが目に見えてるから、投票所に足を運びますよね。で、行かない人たちって「自分が投票所に行ったって、自分の思う候補が通らないから」っていう甘えがね、行かせないようにしてると思うんですよね。よく「入れたい人がいない」っていう声があります。何を甘えてるんだろうと。ここまで愚かな意見があるかと。白馬にまたがった王子様を待ってる人なんですよ、そんなことを言っている人たちは。そんな奴が現れるはずないんですよ。(候補者が)「世の中どうしたい」って気持ちがあるまでは偉いと思うんですけど、やっぱりそれ以外にも、名を残したいとか、利益を得たいとか、あるいは親が持っていた権力を受け継ぎたいとか、そういう候補者が多いわけじゃないですか。入れたい人がいないのは当たり前なんです。魅力的な人はいないんですよね。

櫻井:(「入れたい人がいない」と言っている)人たちのイメージとしては、その人が総理―あるいはどこかの首長でもいいですけど―だったら、自分の生活を劇的に変えてくれるんじゃないかっていう人を待ってるってことですよね。まさに白馬の王子様ですけど。

松尾:そんな錯覚は、もう大谷翔平が出てくるより確率低いです。

櫻井:(笑)

松尾:だからもう「ちょっとでもマシ」とか「あいつは嫌だから、反対の人に」っていう投票行動をしなきゃ駄目なんですよ。あと「自分の一票では変わらない」って言う人も多いでしょ。

櫻井:「たかが一票じゃ、何も影響ないでしょう」って思う人が多いでしょうね。

松尾:だったら、100票もらえば行くのかい?って話ですよね。とにかく一人一人に与えられた権利なんですから。昔は権利も与えられなくて、意思表示できなかったのを、民主主義っていうものが育ってきて、選挙に参加できる。総理大臣も1票、大学生でも1票っていう、その重さは変わらないわけじゃないですか。それで世の中は民主主義を進めようとしているわけですよね。棄権したら、自分と反対の意見を持っている人の票の重さを増やしてやることになるってことに気がつかないと。「悔しくないのか?」と思うんですよね。投票率が低いと、組織や利権に絡んでいるところは必ず有利になるんですよ。

櫻井:だから、組織票に立ち向かうためには、自分たちの意思を一票ずつ丁寧に入れていって、それを積み上げていくしかないんですよね。

松尾:最大の勢力って今、無党派層ですから。利権がらみの勢力は、無党派層が投票に行くと困るんですよ。だから、投票率が低いってことは、若い人のための、未来に寄与する政策も出てこなくなるんですよね。これ学校教育の現場で、投票に行くことがどれだけ大事かってことをちゃんと教えてないんじゃないかと思うんですよ。

松尾:今、権力を持っている人は気がついちゃったんですよ。「政治にうんざりさせることが大事だ」っていうことを。みんなに興味を持たせない、参加させない。投票率が高いと、政治が動いてしまうでしょう。だから、関心を持たせないようにしているんです、権力者たちは。

櫻井:あえて国民に、何か嫌われるじゃないけれども、よろしくない政策をした方が投票率が下がる、イコール組織票のあるところが勝つっていう構図が描けるわけですよね。

松尾:だから国会を長く開くと、面白い部分が出てきてしまう。注目される部分が出てきてしまう。あるいは党首討論を頻繁にやると、面白いところがどこかってポイントを与えてしまう。だから政治で問題があるときは、反省して改善するより、その問題自体が存在しないようなふりをして認めない方が、権力維持できることに効果があるって、安倍政権あたりから気付いちゃったんですよ。

田中みずきアナウンサー:私達はうんざりするじゃなくて、うんざりさせられているんですね。

松尾:させられているんですよ。うんざりして「政治なんか興味ないや」「もう自分たちの身の回りのことだけやってればいいや」と。すると、自分たちの利益を守るっていう強い結束が一定数いるわけですから、その人たちの票が重くなるわけですね。投票率が上がると困るんです彼らは。「では困らせてあげましょうよ」って、なぜ思わないのかが不思議ですね。「言っても変わらないから」っていう人もいるけど「行かないと変わらないから」っていうふうに思い直してもらわないと困りますね。

櫻井:組織票に立ち向かうには、一人一人がちゃんと投票に行くっていうことですね。

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