まっすぐ歩みを止めず進み続けるラーメン道
「吟麦」で生まれ変わったプリっと弾ける極細麺
訪れるたびに驚きや発見がある。『天龍ラーメン』といえば濃厚で力強い豚骨スープがまず思い浮かぶが、昨秋より麺が劇的に変わった。これまでも自家製麺だったが、小麦粉を「吟麦」に変えたのが大きな要因だという。この「吟麦」は製粉会社や同業者たちとの勉強会を重ねて共同開発したもので、食物繊維・鉄分・ビタミンが豊富で健康志向の小麦粉。それに全粒粉や石臼挽きの小麦粉などをブレンドして、小麦本来の甘味や香りを存分に感じられるようにしている。コシを出すために圧延回数を増やし、加水率を上げて一晩寝かせた麺は、極細麺にもかかわらずプリプリとした弾力が印象深い。
「吟麦」を使った自家製麺は、以前と変わらぬ切刃28番(1.07mm)の極細麺
もちろん、丼のそこに骨粉が残るほど濃厚なスープも健在。ゲンコツを中心とした5種類の豚骨を継ぎ足しながら熱効率が良い羽釜で炊き続け、いわゆる"呼び戻し"製法で濃密な旨味を凝縮している。その濃度は一般的な博多ラーメンが10%前後なのに対し、同店では15%以上。そんなスープに負けぬ個性を持った新たな麺も相性抜群で、さらなる進化を見せてくれた。絶えず挑戦し続ける店主の姿勢には感服するばかりだ。【ラーメン 550円】ラードや背脂は使わず、ゼラチンが豊富な豚足を加えることでスープの乳化を進めてとろみを出している。提供前にもひと手間加えて再乳化させ、クリーミーな滑らかさに仕上げるのが一体感の秘密
店舗情報
店名 | 天龍ラーメン |
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住所 | 糟屋郡志免町南里1-3-31 |
電話番号 | 092-935-1588 |
営業時間 | 11:30~20:00 ※なくなり次第終了 |
定休日 | 木曜 |
座席数 | 19席 |
駐車場 | 共用あり |
カード | 可 |
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