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【福岡 手みやげ】福岡の名パティスリー・クレープリーで出合う、ブルターニュの伝統菓子

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四季折々の特別な日に選びたい、大切な人へ心を込めて贈りたい――。それが「ハレの日の手みやげ」。こだわりのおいしさや作り手の思いが詰まった福岡の名品を紹介していきます。

第27回目の手みやげは、フランスの伝統的な焼き菓子やケーキ。福岡の名パティスリー・クレープリーが贈る、奥深い味わいの逸品をお届けします。

訪れたのは、今泉の細い路地に佇む「Le BRETON (ル・ブルトン)」です。ここは、パティスリー、カフェ、クレープリーという3つの顔を持つお店。赤いファサードに誘われ、店内へと足を進めます。

ダークウッドの什器と温かな照明が調和する店内は、ヨーロッパの伝統的なパティスリーを思わせるクラシカルな雰囲気。入口側はショーケースや陳列棚を据えたショップスペースで、一角にはヌガー、キャラメル、パートドフリュイといったフランス伝統のコンフィズリーが並ぶショーケースも。

奥はボルドーカラーのベンチシートなどを配するクレープリー・カフェスペースとなっており、ランチからディナータイムまでゆったりとくつろげます。

オーナーシェフの溝口寛さんが笑顔で迎えてくれました。親族に職人が多く、子どもの頃からモノづくりが好きだったという溝口さん。高校を卒業後、一時は企業の営業職に就くも、“手に職をつけたい”と、憧れていたパティシエの世界に飛び込みます。

高宮駅そばに本店を構える老舗「マヌカンピス」から修業をスタートし、やがては東京の名店「オーボンヴュータン」へ。日本におけるフランス菓子の第一人者として知られるレジェンド・河田勝彦シェフに師事し、6年にわたり研鑽。その後、福岡を代表するパティシエ・大塚良成シェフ率いる名店「ジャック」や、フランス・ブルターニュの有名パティスリー、星付きレストラン、クレープリーでも腕を磨きました。

そして2004年に帰国し、2005年に溝口さんが最初に手掛けたのは、薬院の人気店「カフェポッターズ」。そこで出したガレットが大人気となり、2007年には経営を受け継いで「カフェポッターズ」のオーナーシェフに。その後2009年にカフェ、クレープリーとしての「Le BRETON」を開業。2015年には店内を改装してリニューアルオープンを果たし、パティスリーとしても充実したラインナップを誇るお店へ進化しました。2022年には、姉妹店の「À côté de T(ア・コテ・ドゥ・テ)」をオープンするなど、幅広い層に愛されています。

まずはショーケースに並ぶプティガトー(ケーキ)をチェック。伝統のレシピや技法が息づくクラシックなものから、パティシエの感性が活きるモダンなものまで、常時15種類以上が並んでいます。イチゴをはじめ、季節の果物をサンドする「ミルフィーユ」(750円)は大ぶりで、バターが香るザクザク生地とムースリーヌクリームの味わいがリッチ。

レモンの酸味とヘーゼルナッツの香ばしさが広がる「タルト オ シトロン ノワゼット」(600円)や、ピスタチオのムースにサクランボのジュレを忍ばせた「カクチュス」(750円)はその味わいに加え、デザインも魅力的です。

さらには、入口の横に並ぶヴィエノワズリーや焼き菓子のラインナップにも歓喜!

「アマンディーヌ」や「キャラメル フィグ」といった小ぶりサイズの焼き込みタルト(1個430円)から、発酵バターが香る「クロワッサン」(300円)、「パン オ ショコラ」(330円)、「ブリオッシュ ア テット」(160円)、「ピティビエ」や「ショーソン オ ポム」(各430円)まで。毎朝焼きたてがずらりと並び、目移りしてしまいます。

ブルターニュの伝統菓子ガトーブルトン

ロゴ入りのワックスペーパーに包まれた、本場スタイルのラッピングも素敵

手みやげには、プティガトー、ヴィエノワズリー、焼き菓子と、どれを選んでも間違いないのですが……今回特に推したいのは、お店を代表する逸品「ガトーブルトン」(1,800円)です。こちらは、フランス・ブルターニュ地方の銘菓で、直径15cmほどのホール型の焼き菓子。見た目は、フランスの伝統菓子「ガレット・ブルトンヌ」に似ていますが、味わいや食感は異なります。

外側はザクッ、ホロッと歯触りが良く、中はややしっとり。生地にブルターニュ産のシードルを加え、中心にプラムのジャムを薄く忍ばせているのが最大の特徴です。バターと卵の豊かな香りが広がりながら、食べ心地は「ガレット・ブルトンヌ」よりも軽やかで素朴。どこか懐かしく、いつまでも食べ続けていたくなるような……とにかく、じんわりとした温もりが伝わるおいしさなんです。

本場仕込みのガレット、クレープも!

客席に面して設けた焼き場からは、焼き上がる様子や香ばしい香りが伝わってくる

また、手みやげの購入前や後には、カフェ・クレープリーで一服を。「Le BRETON」といえば、やはりガレット・クレープは外せません。

溝口さんは「オーボンヴュータン」での修業時代、河田シェフと共にフランス・ブルターニュを訪れ、そこで初めて食べた現地のガレットのおいしさに感銘を受けたといいます。

「当時、ガレットのお店は東京にも数少なく、福岡ではほとんどと言っていいほど知られていない状態でした。このおいしさを伝えたい。自分の店でもこれを看板にしたいと思い、ブルターニュのクレープリーでも修業を重ねました」と溝口さん。

ガレットとクレープは合計60種類以上もあり、定番からスペシャルまでおすすめを挙げればキリがありません。今回は、この季節にもぴったりなスペシャルガレット「メディテラネ」(1,600円)をいただきました。

2種類の蕎麦粉やブルターニュ産の塩、フランス産のピーナッツオイル等を加えて作る生地は、外がカリッ、中心はモチモチ! 具だくさんのラタトゥイユ、特注のベーコン、チーズ、卵、ビネグレットを絡めたフレッシュなリーフサラダも相まって、格別のおいしさです。

ピンクに紺の紐、グレーにスカイブルーの紐を組み合わせたショッパーも可愛い!

パティスリーとしても、カフェ・クレープリーとしても魅力的な「Le BRETON」。福岡ではあまりお目にかかれないブルターニュ銘菓「ガトーブルトン」をはじめ、フランス伝統のおいしさを楽しみたい、贈りたい時は迷わずこちらへ。天神エリアで“急遽手みやげを買いたい!”という時も、大活躍してくれますよ。

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この記事を書いたひと

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