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杜子春 芥川龍之介 著 その④


「人間なんて薄情な生き物。自分はもう人間ではいたくない。いっそ仙人になりたい」と願った杜子春。そんな願いを老人は喜んでうけいれ、修行の場・峨眉山へと杜子春を連れていきます。

そこで老人は杜子春に、「いろいろな魔性が現れても決して口をきいてはならぬ」と言い残していなくなってしまいます。

それからというもの、老人の言葉通り、杜子春の身にとんでもない苦難が次々と降りかかり、挙句の果てには命を落として地獄をさまよいながらあらゆる責め苦を受け続けることになってさえ、杜子春は老人の言いつけを守り、一言もしゃべらなかったのでした。

10月16日放送 担当:田中みずき

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