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作って食べて学ぶ!歴史のレシピ本・平安時代のスイーツ

古典に登場するお菓子が作れるレシピ本「古典がおいしい!平安時代のスイーツ」。

小学校5年生が本を見て作りながら学べるよう、簡単で分かりやすい解説つき。

国語・社会・家庭科が横断的に学べるレシピ本になっています。著者は奈良で歴史を研究する前川さん。奈良では古代のお菓子がお供えされていたりすることもあり、そのレシピを10年間の研究で解明し現代の味に再現しているのだそう。
まずは、枕草子に書かれている”べいだん”を作ってみましょう。”べいだん”とは今で言うところのクレープのようなお菓子。お手紙と一緒に清少納言に届けられたお菓子と言われています。準備するのはスーパーで簡単に手に入るものばかり。まず、材料をこねて団子状にしていきます。丸くまとめたら冷蔵庫で生地を寝かせ、クレープ生地のように焼いていくのですが、生地を片面だけ焼けるように合わせて焼くのがポイント!こうすることで外はカリッと中はもちっとした食感にしあがり、具材のなじみもよくなります。

クッキングペーパーを敷いて、弱火で両面を焼き、生地がふくらんできたら取り出しましょう。具材はお好みのものでOK。今回は小豆とくるみを混ぜて巻いていきます。平安時代には小豆に雑穀を混ぜて食べたり野菜を入れて食べていたそうですよ。生地はもっちり、中の餡はくるみがアクセントになっていて今の時代でも十分美味しく食べることのできるスイーツです!

平安スイーツ”べいだん”<span style="font-size:80%">(材料4包分)</span>

小麦粉(中力粉)
80g
お湯(80℃)
50㏄
小さじ1
ひとつまみ

具材

ゆであずき・くるみなど
適量
続いてもう1品。お祝いで食べられていた”からくだもの”。平安時代はお菓子のことを果物(くだもの)と呼んでおり、中国から伝わったお菓子が「唐果物」(からくだもの)。今も神社や神様にお供えものとして残っているそうです。現在の和菓子のルーツとも言われている”からくだもの”は米粉を団子状にまとめ、お湯でさっと茹でます。さらにジャムとはちみつそれぞれで味をつけて練っていきます。平安時代は木のツタの樹液を蜜にして使っていたそうです。好きな形に形成して形が崩れないようクッキングペーパーにのせて揚げましょう。香ばしさともっちり感を十分に楽しめ、ほんのりの甘さを感じることのできるお菓子が出来上がりました。

平安スイーツ”からくだもの”<span style="font-size:80%">(材料4~5個分)</span>

米粉
100g
60~70cc
ごま油
小さじ1
はちみつ
小さじ1
いちごジャム
大さじ1
ほかにも枕草子や源氏物語に登場するスイーツ、10種類の平安スイーツが学べて作れるレシピ本。平安時代に思いをはせながら作ってみてはいかがでしょうか?
かもがわ出版「古典がおいしい!平安時代のスイーツ」
2,750円
≫ かもがわ出版(075)432-2868

≫ 奈良女子大学甘葛煎再現プロジェクト Twitter

2021年11月19日放送



タダイマ!  毎週月~金曜 ごご3時40分

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