PageTopButton

宇宙へ飛び立った前澤友作「100億円の宇宙旅行ツアー」は安い買い物!?

暮らし
前澤友作さんが宇宙へ飛び立った。日本の民間人としては初めてISS(国際宇宙ステーション)に滞在する。今年は民間人が続々と宇宙旅行を実現し、宇宙ビジネスが盛り上がりをみせている。ただ、いま許されているのはいわゆる大富豪だけだ。宇宙旅行は手が届く夢になるのか。RKBラジオ『櫻井浩二インサイト』に出演した毎日新聞論説委員の元村有希子さんがコメントした。  
毎日新聞
元村有希子

2021年宇宙の旅~記念すべき1年

『2001年宇宙の旅』というSFがありましたが、まさに「2021年宇宙の旅」。今年は宇宙旅行が目立ちました。今まではすごく頭が良くて、長時間特別な訓練を受けたプロフェッショナルの宇宙飛行士が行くというのが相場でしたが、今年はアマゾンの創業者、ヴァージンの創業者、そして前澤さんという大富豪が次々に宇宙に到達するという記念すべき1年でした。

今回の前澤さんのミッションは「宇宙滞在ツアー」だと言えます。代金が撮影アシスタントと2人分で100億円。これまでのような、高度100キロに15分とか10分とか滞在して20億円払うことを考えると、高度400キロに12日間滞在できて、しかも事前の100日間の訓練まで含めたパッケージツアーと思えば楽しいミッションですよね。大富豪がどんどん宇宙に行くようになると、今度はその手段も多様化してきます。開発するベンチャーも増えるので、値段が下がってくると期待されます。

2021年宇宙の旅~記念すべき1年

宇宙を身近に感じられるミッション

『2001年宇宙の旅』というSFがありましたが、まさに「2021年宇宙の旅」。今年は宇宙旅行が目立ちました。今まではすごく頭が良くて、長時間特別な訓練を受けたプロフェッショナルの宇宙飛行士が行くというのが相場でしたが、今年はアマゾンの創業者、ヴァージンの創業者、そして前澤さんという大富豪が次々に宇宙に到達するという記念すべき1年でした。

 

今回の前澤さんのミッションは「宇宙滞在ツアー」だと言えます。代金が撮影アシスタントと2人分で100億円。これまでのような、高度100キロに15分とか10分とか滞在して20億円払うことを考えると、高度400キロに12日間滞在できて、しかも事前の100日間の訓練まで含めたパッケージツアーと思えば楽しいミッションですよね。大富豪がどんどん宇宙に行くようになると、今度はその手段も多様化してきます。開発するベンチャーも増えるので、値段が下がってくると期待されます。
前澤さんのやり方ってなかなか面白いと思っています。今まで何百人という宇宙飛行士がソユーズで宇宙に行きましたが、職業宇宙飛行士が五感で感じる宇宙と、前澤さんが民間人として感じるものっておそらく全く違うと思います。

しかも前澤さんは専用の撮影クルーを一緒に乗せて、私たちに近いセンスで宇宙生活を発信し、それを私たちがリアルタイムでYouTubeを通して見ることができる。それらすべてを含めて、かなり宇宙を身近に感じられるでしょう。そう考えれば、前澤さんはビジネスマンとして「100億円はかなり安い」と思っているのではないでしょうか。

マーケティングや広告宣伝費として、あと将来、彼は宇宙ビジネスをやろうと思っているでしょうから先行投資みたいなものでしょう。それを見た若い人たちが「お金持ちって面白そう。自分も大富豪になって宇宙に行くか。そういう人生ってよくね?」というような意欲をかきたてられるという効果もあるでしょう。

前澤さんは「2023年までには月に行く」と言っています。それには8人の芸術家を乗せるそうですし、宇宙への間口を広げるトリックスターのような存在になると期待半分で見ています。

宇宙を身近に感じられるミッション

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう