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麦秋カフェにようこそ!

「麦秋」とは麦が刈り取られる直前に黄金色に輝く時期をさす。大きな麦畑を俯瞰すると風で波のように麦の穂がなびく様は美しく、サワサワとささやくような音が心をいやす。そうした麦の産地である佐賀市川副町では1年で2日間だけ5月下旬に「麦秋カフェ」がオープンする。主催する「さがのぎ」は佐賀市南部地区を盛り上げたいと考える農業、漁業、商工業とさまざまな職業の人々が集まった市民活動団体だ。

代表の江島政樹さん(38)は麦とトマトを生産する農家で、五感で豊かな自然を感じて欲しいと言う。カフェではミニコンサートも開かれる。地元の小麦粉を使った生地にとびっきりおいしいトマトやジャガイモなど佐賀南部の農産物をトッピングした、オリジナルのピザづくり体験もあり手作りの石窯で焼き上げる。

遠く横浜からこの限定カフェを目指して訪れる人もいた。「さがのぎ」ではこのほか2月末には麦踏み体験教室、秋には佐賀空港から有明海の十三夜を楽しむイベントを行っている。派手ではないが、ふるさとの自然の恵みを素直に楽しむ人々の姿があった。1年でたった2日間だけ開かれる「麦秋カフェ」で醸し出される世界一のいごごちを紹介する。
■取材先
会社名:さがのぎ
担当者:江島 政樹(とまと屋ファーム)
住所:840-2212 佐賀市川副町大字犬井道1177-4
電話:0952-47-6966
HP:https://www.facebook.com/Saganogi/ 活動内容:麦秋カフェ 有明海の十三夜 麦踏み教室
季節に寄り添う暮らしをテーマに、佐賀平野や有明海等、佐賀市南部地域にしかない魅力を伝え、佐賀市の観光振興を図るため活動を続けています。趣旨に賛同し一緒に活動を続けていただける仲間も募集しています。

取材後記

風に黄金色の麦の穂が一斉にそよぐ様は実に美しいのです。どこまでも続く佐賀平野の麦秋の時期、5月下旬にたった2日間だけオープンする「麦秋カフェ」は想像以上に心地の良い空間と時間でした。

耳をすませば・・・麦の穂の互いにこすれ合う音が風の姿として見えてくる。石窯ピザで焼かれた自分でトッピングしたピザのおいしいこと!「さがのぎ」代表の江島政樹さんは飄々としているようで、ものすごい地元愛があって労を厭わない人でした。また「さがのぎ」の仲間の皆さんも農業関係者が多いのかと思っていたらとんでもなくて、鮮魚店や電器店などなどさまざまでビックリしました。

でもそれぞれのお仕事で地元のために人のためを考えて働かれている方ばかりでした。麦秋カフェはそんな人達の優しさにも触れることのできる最高の場所。来年はぜひあなたものぞいてみてください。
担当:RKB毎日放送 山田尚

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