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RKBドキュメンタリー映画祭 ペア招待「苦海浄土」

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RKBドキュメンタリー映画祭

RKB毎日放送は、創立70周年を記念して、3月24日から4日間にわたり、TBSテレビと共同で、計25作品のテレビドキュメンタリーを西南学院大学で無料上映します。キー局のTBSテレビが、系列ローカル局と合同で映画祭を開催するのは初めてのことです。一部の作品は上映後1週間、オンライン配信〔有料〕で視聴可能です。
苦海浄土
上映日:3月24日(木) 12:00
 
制作・時間
1970年、49分
受賞
文化庁芸術祭 大賞
石牟礼道子
撮影
木下淳介、大江泰弘
編集
粟村皓司
音声
小野宏行、井上義信
ごぜ・語り・出演
北林谷栄
語り
今福正雄
制作・時間
1970年、49分
受賞
文化庁芸術祭 大賞
石牟礼道子
撮影
木下淳介、大江泰弘
編集
粟村皓司
音声
小野宏行、井上義信
ごぜ・語り・出演
北林谷栄
語り
今福正雄

映画概要

「文句があるなら、自分の親に、子に、妻に、水銀を飲ませてみろ。そうすればこの地獄が分かる」――。村野タマノは、夫との漁に出ている最中に船の上で痺れと痙攣で意識を失った。一命を取り留めたものの学術用患者として収容される。

彼女は、水俣病認定37号患者となった。入院中に知らされぬまま夫に離婚され、今も水俣の精神病院で療養中である。認定されないが症状がある息子と、胎児性水俣病の孫と共に暮らす老婆など。石牟礼道子の同名小説を原作に、北林谷栄ふんする琵琶瞽女(ごぜ)が水俣の町を彷徨い歩き、水俣病患者や遺族に寄り添う。

不知火海の漁業で生きてきた彼らの海への愛や、水俣病に苦しめられながらも懸命に生きる様を描き出す。その一方で、公害の原因となったチッソやその恩恵にあずかる市民との確執が、彼らの苦しみをより一層深くしていた。その苦しみと憤りが迫力の水俣言葉のナレーションによって吐き出される。
伝説のドキュメンタリスト 木村栄文(1935~2011) 1935(昭和10)年、福岡市生まれ。1959年に西南学院大学商学部を卒業後、RKB毎日放送に入社。1966年にテレビ局テレビ演出部に異動し、ドキュメンタリー番組の制作活動を開始した。多彩なテーマと自由奔放な作風で、数多くのドキュメンタリー番組を制作。文化庁芸術祭賞、ギャラクシー賞、放送文化基金賞、日本民間放送連盟賞など、数多くのテレビ賞を受賞したことから「賞獲り男」と呼ばれた。

また『窓をあけて九州』や『電撃黒潮隊』のプロデューサーとしてJNN九州の後進を育成したほか、局の垣根を越えて「九州放送映像祭」を毎年開催するなど、地域の制作者たちにも広く影響を与えた。

1994年には、民放の制作者として初めてNHK衛星第2で『木村栄文の世界』と題した特集が組まれた。個人として、芸術選奨新人賞(1975)、放送文化基金賞(1988)、日本記者クラブ賞(1995)、紫綬褒章(2002)などを受賞。2003年にRKB毎日放送を退社。2006年には、NHK「ETV特集」で、「もういちどつくりたい ~木村栄文の世界」(渡辺考ディレクター)が放送される(2013年、番組と同名の評伝を渡辺が講談社から刊行した)。

2011年3月22日、心不全のため逝去(享年76)。翌2012年には、「公開講座 木村栄文レトロスペクティブ」と題して大規模な回顧上映が東京・大阪などで催された。
制作・時間
1970年、49分
受賞
文化庁芸術祭 大賞
石牟礼道子
撮影
木下淳介、大江泰弘
編集
粟村皓司
音声
小野宏行、井上義信
ごぜ・語り・出演
北林谷栄
語り
今福正雄

制作年、制作スタッフ

受賞歴 文化庁芸術祭 大賞
 
「文句があるなら、自分の親に、子に、妻に、水銀を飲ませてみろ。そうすればこの地獄が分かる」――。村野タマノは、夫との漁に出ている最中に船の上で痺れと痙攣で意識を失った。一命を取り留めたものの学術用患者として収容される。

彼女は、水俣病認定37号患者となった。入院中に知らされぬまま夫に離婚され、今も水俣の精神病院で療養中である。認定されないが症状がある息子と、胎児性水俣病の孫と共に暮らす老婆など。石牟礼道子の同名小説を原作に、北林谷栄ふんする琵琶瞽女(ごぜ)が水俣の町を彷徨い歩き、水俣病患者や遺族に寄り添う。

不知火海の漁業で生きてきた彼らの海への愛や、水俣病に苦しめられながらも懸命に生きる様を描き出す。その一方で、公害の原因となったチッソやその恩恵にあずかる市民との確執が、彼らの苦しみをより一層深くしていた。その苦しみと憤りが迫力の水俣言葉のナレーションによって吐き出される。

制作年、制作スタッフ

監督プロフィール

制作・時間
1970年、49分
石牟礼道子
撮影
木下淳介、大江泰弘
編集
粟村皓司
音声
小野宏行、井上義信
ごぜ・語り・出演
北林谷栄
語り
今福正雄
伝説のドキュメンタリスト 木村栄文(1935~2011) 1935(昭和10)年、福岡市生まれ。1959年に西南学院大学商学部を卒業後、RKB毎日放送に入社。1966年にテレビ局テレビ演出部に異動し、ドキュメンタリー番組の制作活動を開始した。多彩なテーマと自由奔放な作風で、数多くのドキュメンタリー番組を制作。文化庁芸術祭賞、ギャラクシー賞、放送文化基金賞、日本民間放送連盟賞など、数多くのテレビ賞を受賞したことから「賞獲り男」と呼ばれた。

また『窓をあけて九州』や『電撃黒潮隊』のプロデューサーとしてJNN九州の後進を育成したほか、局の垣根を越えて「九州放送映像祭」を毎年開催するなど、地域の制作者たちにも広く影響を与えた。

1994年には、民放の制作者として初めてNHK衛星第2で『木村栄文の世界』と題した特集が組まれた。個人として、芸術選奨新人賞(1975)、放送文化基金賞(1988)、日本記者クラブ賞(1995)、紫綬褒章(2002)などを受賞。2003年にRKB毎日放送を退社。2006年には、NHK「ETV特集」で、「もういちどつくりたい ~木村栄文の世界」(渡辺考ディレクター)が放送される(2013年、番組と同名の評伝を渡辺が講談社から刊行した)。

2011年3月22日、心不全のため逝去(享年76)。翌2012年には、「公開講座 木村栄文レトロスペクティブ」と題して大規模な回顧上映が東京・大阪などで催された。

制作年、制作スタッフ

制作・時間
1970年、49分
石牟礼道子
撮影
木下淳介、大江泰弘
編集
粟村皓司
音声
小野宏行、井上義信
ごぜ・語り・出演
北林谷栄
語り
今福正雄

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