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花粉症に悩まない街づくり!?福岡市の「グリーンネクスト」とは?

RKBラジオの新番組『田畑竜介 Grooooow Up』初の特集は、福岡市・高島宗一郎市長のインタビュー。全国から注目を集める成長都市のひとつで、中心市街地の再開発が進んでいるが、同時に市の面積の3分の1を占める森林をはじめ「海と山のブラッシュアップ」も進めているという。  

福岡市域の中で3分の1は森林!しょぼい施設をリニューアル

田畑竜介アナウンサー(以下、田畑):福岡という街は、都心からちょっと車を走らせると、すぐ自然と触れられるっていうのが魅力の一つだと思うんです。

高島宗一郎福岡市長(以下、市長):福岡市域の中で3分の1は森林なんですよ。イメージでは天神や博多があって、地下鉄とか西鉄が走る住宅地みたいなイメージですけど、南区や早良区の南部、西区に森林地域ってすごく多いんです。特にキャンプがはやって注目を集めているじゃないですか。「いよいよグリーンの時代が来たぞ」と(笑)実はもう既に海と山のいろんなゾーンに対する取り組みって進めていて「油山市民の森」も大幅リニューアルをするんですよ。

田畑:どう変えていくんですか?

市長:ひとことで言うと施設がしょぼいんですよ。老朽化もしているし(ベンチの)木も湿気ていて座りたくないような状況になっています。これを有名なキャンプ道具のメーカーなど、民間にも入ってもらって、アスレチックやグランピングができたり、あと森の中でサウナができたりとか、とにかく市民の皆さん誰もが山を思いっきり楽しめるような形にリニューアルをしていこうというのが今年の目玉です。

田畑:これまで(公園など)余暇を過ごす場所は、余った予算でちょっと手を加えたり補修したりとか、そういうイメージだったんですけど、これだけ大々的に「グリーンネクスト」って打ち出すのは勇気がいったんじゃないですか?

市長:キャッチフレーズ作ったんですよ。「Work Hard, Play More Hard」バリバリ働け、でももっと遊ぼうぜっていうようなことですよ。コントラストのある街並みというか、中心部は国際ビジネスができるようなハードをしっかり整えていく、それと同時に自然に親しめる場所を作って、(近くだから)週末だけじゃなく平日でも行けるわけですよ。ちょっと空いた時間とか夜とかだけでもいいし、行ってリフレッシュする。

市長:ちなみに山だけじゃなくて、海も「フクオカイースト&ウエストコーストプロジェクト」っていうのもあるんですよ。西は(糸島半島の)二見ヶ浦、夫婦岩があるところです。あそこはよく糸島市と間違われるんですけど、住所は福岡市西区北崎なんです。このエリアは歩道を綺麗にして無電柱化も進めているんです。今年からは東の志賀島に渡るところの道きり(志賀島橋)の無電柱化工事をスタートさせます。私はあの場所を「日本のモンサンミッシェル」だと思っているんですが、その素敵な景色がなおブラッシュアップされてくるし、先日オープンした海の中道のグランピングができる施設も含めて、西の海も東の海も楽しめるような形にします。

花粉症に朗報!春を取り戻せプロジェクト

市長:ところで田畑さんは花粉症?

田畑:いや僕は違うんですよ。市長はどうですか?

市長:私はヒノキ中心なんですよ。今まさに…もう好かん(笑)しかも、花粉だけじゃなくこの時期はPM2.5や黄砂も大陸から来てこれがミックスされると良くないと思うんですよね。いずれにしても、国策でスギ・ヒノキばかり日本中に植えたのは私は問題だと思っています。だから、森林組合の皆さんともお話をして、これからも使うスギやヒノキについては花粉ができるだけ出にくい品種に植え替えをしていって、それ以外にムダに植わっている木は植え替えのタイミングで広葉樹や落葉樹に変えていって、花粉が出ないようにしていくと。これを長期プランで進めていって「春を取り戻せプロジェクト」ではありませんが、みんなが花粉アレルギーをできるだけ引き起こさないようにね。こういうものをトータルでパッケージングしたのが「フクオカグリーンネクスト」っていうものなんです。

田畑:すごくワクワクする話の内容で楽しみになってきました。できあがりが待ち遠しいなという感じでした。

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