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保健所の職員はピーク時の半数以下に「元の部署に戻っている」~福岡

新型コロナの流行が始まってからというもの陽性者への対応でひっ迫してきた「保健所」。長時間労働などの職員への負担も問題になりました。取材に訪れた福岡県久留米市の保健所は陽性者が減少したことで、職員の数が半数以下に減っていました。


◆保健所の職員はピーク時の半数以下に
RKB永牟田龍太「職員の数も減って落ち着いた状況です。濃厚接触の調査をする疫学調査の班があったこの場所は、今は誰もいません」

福岡県久留米市の保健所です。新型コロナの5類への移行に伴い、陽性者の登録や入院調整、濃厚接触者の特定などが終了したほか自宅療養者への食料支援やパルスオキシメーターも貸し出しも終了しました。ピーク時には50人以上の職員が業務にあたっていましたが、いまは20人ほどの職員で対応しています。

久留米市保健所保健予防課・倉富和也課長「この2か月くらいは落ち着いた状態になったので、派遣で来た職員は随時、元の部署に戻ってもらっています。5類になったからといって感染力が弱まるわけではないので、私たちも動向に気をつけて緊張感を持って対応しています」


◆療養施設の布団や枕などを廃棄
RKB小畠健太「午前中まで療養者がいたフロアです。防護服を来たスタッフが急ピッチで片づけに追われています」

宿泊療養施設も8日、終了しました。福岡市博多区のホテルでは21人の陽性者が療養していましたが午前10時ごろ、全員が自宅へと戻ったということです。療養に使われた掛け布団や枕、ベッドパットなどはすべて廃棄されます。動線を分けるための仮設の壁なども撤去されるということです。

福岡県新型コロナウイルス感染症対策本部・松添卓夫宿泊療養班長「医療崩壊を起こさないという役割が宿泊療養施設にはありました。療養者にも協力をいただいて、福岡県の医療を守れました」

宿泊療養施設が閉鎖される一方で、福岡県は9月までを移行期間と位置づけ新型コロナの専用病床を最大で1600床確保。感染拡大に備えた新たな体制づくりを進めていく方針です。

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