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大学に戻る地域との“つながり” 図書館の一般利用も再開

食堂のパーティション廃止やイベントの再開などによって、日本でも大学生は新型コロナが流行する前の「日常」を取り戻しつつあります。これまで感染対策のために制限されていた一般の人の立ち入りも許され、再びキャンパスが地域と「つながり」始めました。


◆会話中に「え?」仕切りなくなり減る
福岡市東区の九州産業大学です。新型コロナの5類移行後、リモート授業が撤廃され、感染拡大前の講義に先週から戻りました。室内で講義を受けている学生のうちマスクをつけている人は半分ほどです。ゴールデンウィーク明けからマスクを外す人が増えたそうです。

学生「最近は五分五分といった感じマスクをつけている人とつけていない人が同じくらい」「外している人も多いと思います。電車ではつけているけど発言が少ないところではとるようにしています」

大学内にある学生食堂です。5類移行後の先週からパーティションが完全に取り外され、減らしていた座席の数も元に戻りました。

学生「わいわい楽しみながら食事できている。前までパーティションがあって会話中に「え?」みたいなことがあった」


◆一般の人もキャンパスに入れるように
大学と地域との交流も4年ぶりに始まりました。先週から大学内にある図書館の一般利用が再開。地域の高校生には勉強用の特別スペースが設けられました。高校生だけでなく一般の人も自由に大学に入れるようになりました。

一般利用者「ありがたいですね。写真集があるのは芸術系の学部をもっているここだけかな」

5類移行に伴い、大学のイベントも通常開催できるようになりました。今週末には4年ぶりに規制なしで文化祭が行われます。執行委員長の石橋さんは今年、大学4年生。新型コロナの影響でこれまではオンラインや規模を縮小しての文化祭でした。初めての通常開催に期待しています。

九州産業大学学友会・石橋泰征委員長「ようやく対面で大規模にできるので楽しみ。模擬店も4年ぶりの開催で例年5~7店舗だったのが今年度は10店舗も出店できる。活気あふれる学文祭になると思う。ステージ前の観覧席も昨年度は間が空いている状態だったのでいっぱいにぎっしり埋まっている状態を見たい」

九州産業大学総合企画部・建理沙さん「コロナ禍においては大学と地域のつながりが制限された。5類移行に伴って大学図書館や子育て支援室などを一般の方に開放しました。地域とのつながりを今後強化していきたい」

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