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「ここなら良い蜜」工事関係者にすすめられ20万匹、都市部で希少種「ニホンミツバチ」を養蜂

福岡市博多区の住吉神社の近くで希少性の高いニホンミツバチの養蜂が行われています。取り組みを始めた女性はまち中での養蜂を通して、多くの人に環境や生態系について関心を持ってほしいと話しています。


◆蔵を店舗に改装したのがきっかけ
ニホンミツバチの養蜂はビルなどが建ち並ぶ博多区住吉の古民家の庭で行われています。この場所では現在、約20万匹の二ホンミツバチが飼育されていて春と秋の年2回、蜜を採取しています。この日は見学会が開かれ採れたての蜜が参加者に振る舞われました。

養蜂家の吉田倫子はアパレル関係の仕事をしていますが今から6年前、自宅の敷地内にある蔵を店舗に改装する際、養蜂を兼業とする工事関係者に「この場所なら良い蜜が採れる」とハチの飼育を勧められました。


◆「百花蜜」養蜂の素晴らしさを伝えたい
ニホンミツバチのハチミツは四季折々の花から集めるため、百花蜜とも呼ばれています。吉田さんの自宅の近くには緑が豊かな住吉神社や多くの花がありミツバチが蜜を集めるには最適な場所だといいます。また、都心部にはスズメバチなどの天敵が少ないことも養蜂に適した環境となっています。養蜂によって生態系にも変化が出ています。これまで実をつけることがなった庭のイチジクが二ホンミツバチの受粉により実をつけるようになったといいます。吉田さんは環境や生態系について多くの人に関心を持ってもらうため今後も養蜂の素晴らしさを各方面に伝えていきたいとしています。

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