気になる梅雨時期の湿気…目指すは「8割収納」
雨が降り続いて湿度が高くなると、体温調節がしにくくなり、体調不良や熱中症のリスクも高くなります。またカビや細菌が繁殖しやすくなって独特のにおいの原因にも。さらにダニやゴキブリ、ムカデなどの害虫が発生しやすくなることも!
湿気が気になる場所は、キッチンやバスルームなどの水回りはもちろん、結露ができやすい窓周辺やベット、そしてクローゼットや押し入れ、下駄箱などは風通しが悪く、想像以上に湿気が溜まりやすい場所です。
そこで、お片付けのプロ西岡明子さんに家の中を快適に保つための湿気対策を教えてもらいます。
まずはクローゼット。スペースにぴったり収まっていると見栄えはいいのですが、壁や床とのすき間が全くないために風通しが悪い状態になっています。このクローゼットの前に湿度計を置いてみると81%。カビやダニが繁殖しやすい環境になっています。カビは汚れを養分として湿気と結びつき発生します。その原因をなくすためには空気中に湿度が少ない梅雨の晴れ間が狙い目。
ポイントは「空間に合ったモノの入れ方」→目指すは8割収納が理想。
梅雨の湿気対策~クローゼット(押し入れ)~
まずは、クローゼットの中を全部出して空っぽの状態を作ります。そして、床や壁を拭いてほこりを取りましょう。市販のアルコールスプレーを使えば除菌効果もアップ。木材の床などはアルコールを使うと変色することがありますので固く絞った雑巾で拭くだけでOKです。収納ケースの中も忘れずにアルコールで除菌しましょう。
きれいにした収納ケースの中に服を入れるときにも詰め込み過ぎないことが大切。そして一番のポイントが、側面・奥ともにこぶしひとつぶんの空間を空けること。さらにケースの底部分にはすのこを使って床との空間を空けます。こうすることにより、ケースの底、横の壁、そして奥にも空気の通り道ができて湿気がたまりにくくなります。
3列あったケースを2列にしてしっかりとすき間を作りました。重なり合っていたバックも市販の整理用品を使って個別に収納。空気の通り道もできるのでカビやすい革製のバックにも有効です。この時期の収納は「除湿」を考え、空気の通り道を作ってあげること。あまり着ない服は不織布を使った衣類カバーをしておくと通気性が高く湿気が溜まりにくい、とのこと。ちなみに整理した後の湿度は70%となり、整理前より11%も湿度がさがりました。
梅雨の湿気対策~玄関・下駄箱~
扉付きの下駄箱は特に湿気が溜まりやすいので要注意です。すべての靴を取り出した後、アルコールスプレーで除菌しながら棚の汚れを落とし湿気が気になる場合には扇風機やサーキュレーターでしばらく乾かしましょう。棚がきれいになったので靴を戻す…ではなくその前に靴のメンテナンスをするのが大切です。
意外と見落としがちなのが靴の裏側の土や汚れ。これもカビの原因になるのでブラシなどでしっかりと落としましょう。市販の乾燥剤などを使って除湿をします。新聞紙を丸めたものや重曹をお茶パックなどに詰めたものでも代用可能。靴の中にいれておくとしっかり湿気をとってくれます。
また梅雨の時期は特に靴を脱いでそのまま下駄箱に入れるのはNG。丸めた新聞紙などを入れてしばらく湿気をとってからしまいましょう。そしてこちらも詰め込み過ぎない8割収納が理想。
まだ入りそうですが…?そこはグッとこらえて「空間を空ける」=湿気対策となるので、詰め込み過ぎにはご注意ください。
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